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ゲームで人を殺してなぜ悪い!? ~私の彼氏はPK(プレイヤーキル)職人~  作者: ネガメガネ
第5章 プレイヤーキルマイスターの過去を知るには
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第950話 コンビニに行くより簡単なレベルアップの方法は? ㊲


 「幸い、吾輩の国は粒がそろっておる。皆、学識高く、志も高い。 お主はただ、君臨すればいい。一国の長ともなれば、莫大な金が自動で集まる。情報の質も桁違いだ。どうだ? 悪い話ではなかろう?」


 黒嵯峨の説得はさらに熱を帯びてくる。

 完璧に玉座を降りる気だ。

 だが、青春の全てを使うことで為した建国だ。

 なぜ、こうも王位継承を急ぐ?

 その疑問に辿り着いた時、ようやく答えが見えた。


 「あんた、このゲームから降りるつもりなの?」

 

 冷ややかな私の言葉が黒嵯峨を刺す。

 相手を詰問する場合、長い言葉は要らない。

 短い言葉で頭から叩き割り、機先を制す。

 手応えがあった。

 熱に浮かされたように話を続けていた黒嵯峨が急に黙り込む。

 成功だ。

 だが、私の心は怒りで満たされている。


 「そうやって、私に全部、丸投げして、自分はとっとと降りるつもりなんだ。あんたの国の国民、あんたを慕う家臣、あんたの帰りを待ってる直弟子はどうなるのよ!」


 『諦めきれない燻りが己の魂を焼く』黒嵯峨は先程、確かにそう言った。

 なんてことはない。分かってしまえば、簡単だ。

 その燻りが今も黒嵯峨を焼いているのだ。

 黒嵯峨はその苦しみに耐えられなくなっただけなのだ。

 リハビリ!? 時間が解決する!?

 そんなものは逃げだ。

 諦めた人間のすることだ。



 読んで頂きありがとうございました。次回の投稿もなんとか頑張ります。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージなどありましたら何でもお待ちしております。

 皆様のポチっとが私の創作の『最近、カイロを足に貼ることを覚えた。一回貼ったら、やめられない』(意味不明)ですので何卒よろしくお願いします。

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