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ゲームで人を殺してなぜ悪い!? ~私の彼氏はPK(プレイヤーキル)職人~  作者: ネガメガネ
第5章 プレイヤーキルマイスターの過去を知るには
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第937話 コンビニに行くより簡単なレベルアップの方法は? ㉓

 どうやっても勝てない。

 ならば、どうするか?

 もちろん戦術的撤退の一択のみだ。

 脇目もふらず、撤退する。

 だが、敵もさるもの。群れが私に対して包み込むように展開されていく。

 速力で私より速い個体がいる。

 振り切れない。

 速度を落とさず、そのまま敵の攻撃をいなす、躱す、避ける。

 とにかく、絶対に立ち止まらない。

 紙一重の回避を繰り返していく。

 これはただの一撃も喰らわず生還する撤退ミッションだ。

 全神経を回避だけに注ぐ。

 不思議なもので、何度も回避行動を繰り返していると目が慣れ、思考に余裕ができてくる。

 それはこんな極限状態であっても例外ではない。

 最初は本当に全ての気力を回避だけに使っていたが、目が慣れることで観察することができ、脳はパターン化についての検証を始めていた。

 私よりどれだけ、【俊敏性】に勝ろうと攻撃行動と攻撃行動の間には体勢を整えるためのインターバルが存在する。

 そこを軽くでいいので、突いてやれば、バランスを崩し、次の攻撃行動までのインターバルがさらに伸びるのだ。

 観察の成果はそれだけではない。

 攻撃開始の瞬間、視線や重心の位置に注意を払うことによって、相手がどこを狙っているのかある程度、読めるようになってきた。

 一つのミスが死に直結するという極限状態、その中での反復作業が予期しない学習効果を生んだ。


 読んで頂きありがとうございました。次回の投稿もなんとか頑張ります。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージなどありましたら何でもお待ちしております。

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