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ゲームで人を殺してなぜ悪い!? ~私の彼氏はPK(プレイヤーキル)職人~  作者: ネガメガネ
第5章 プレイヤーキルマイスターの過去を知るには
935/985

第935話 コンビニに行くより簡単なレベルアップの方法は? ㉑

 左下から右上へ腕を振り上げるように放った。

 ロード・ニル・タイガー(敵)がどれほどの硬度を持っていても関係ない。

 斬るという概念そのものを叩き込んだからだ。

 星を断つほどのエネルギー量を変換して作られた概念兵装コンセプション・スキルだ。

 その防御力に関係なく、斬られたという結果のみが残る。

 この技で生き残ったのは拳聖ただ一人。

 ロード・ニル・タイガーの胴体は見事、真っ二つに割れ絶命した。

 その死体に再度、哀悼の意を捧げ、その場を後にする。

 何とか勝てた。

 完全に紙一重の勝利だった。

 そう認識すると腰が抜けた。

 HPは僅かに一目盛り。

 辛勝に過ぎる。

 

 「はぁああ………」


 魂が抜け落ちるような深いため息をつき、ようやく戦闘終了の実感を得る。

 間違いなく、これまで会った中で最強レベルのモンスターだった。

 上位に行くとモンスターですら、ここまで頭を使うものなのか。

 相手がプレイヤーでないからとどこか安心していた。

 ステータスで圧倒してくることはあっても、心で負けることはない。

 そんな緩い想定をしていた今までの自分を殴り倒したい。

 ロード・ニル・タイガーからは絶対に殺してやるという確かな殺意を感じた。

 裏返せばそれは、絶対的な生への渇望だ。

 私を殺して、生き抜いてみせるという強固な決意。

 死んだ目をしたプレイヤーよりも遥かに濃厚で、強い強い願望の現れだった。

 あれに比べれば、序盤、中盤で戦ったモンスターなんて、接待プレイもいいところだ。

 機械的で生きようとする意志をほとんど感じなかった。



 読んで頂きありがとうございました。次回の投稿もなんとか頑張ります。

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