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ゲームで人を殺してなぜ悪い!? ~私の彼氏はPK(プレイヤーキル)職人~  作者: ネガメガネ
第5章 プレイヤーキルマイスターの過去を知るには
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第926話 コンビニに行くより簡単なレベルアップの方法は? ⑫

 【聖竜皇の龍眼】を使い対象を【鑑定】。

 個体名を【ロード・ニル・タイガー】と確認。

 やはり、黒嵯峨が狙っていた奴だ。

 しかし、その他の表記が一切でない。

 単なるNPCモンスターのくせに【個体名】しか鑑定できないだと!?

 プレイヤーならともかく、人間型以外で【HP】も【MP】も【スキル】も鑑定できないなんて前代未聞だ。

 おそらく、ロードの付いたモンスターがこのエリアの最強種。

 最強種といっても種である限り、何百何千と生成されていたはずだ。

 しかし、そうやって生成が継続されていけば、何体かは突然変異体が生まれる。

 牙が他のよりも長い個体や生まれつき足が一本、足りない個体などだ。

 突然変異体と呼んだが、その程度なら個性が強い個体と表現するのがふさわしいかもしれない。

 だが、もし、急激な環境の変化というものが起こったら。

 突然変異体はどのように変貌するのだろう。

 この国の国民はほぼ全てが【気】を使う。

 当然、狩り手は必ず【気】を使用するだろう。

 ならば、【気】の攻撃から自らを守るにはどうすればいいのか?

 【気】を纏うハンターに致命の一打を入れるのにはどうすればいいのか?

 命を持った個体は生きるという至上命題のために、絶えず考え、そして行動に移すのではないだろうか?

 その生きた答えが目の前のこいつだ。

 もはや、このボリバル湖最強の座など疑うべくもない。

 生態系の頂点に君臨しながらも、決して表には出ず、今尚、牙を研ぎ続けている。

 ヤバイ奴だ…

 未熟な内は絶対に遭遇してはいけない相手。

 手取り早く表現するなら裏ボスと呼ぶのが正解なのかもしれない。

 そんな相手に敵意満々で睨まれてるって、相変わらず、ついていない。



 読んで頂きありがとうございました。次回の投稿もなんとか頑張ります。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージなどあれば何でもお待ちしております。

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