第922話 コンビニに行くより簡単なレベルアップの方法は? ⑧
ボリバル湖を30キロ程度、走行。
敵と遭遇すれば、逃げることも、戦うこともできる中速で駆けたが、今のところモンスターとのエンカウントはなし。
モンスターの大氾濫が起こるという話だったが、むしろ、普段よりモンスターエンカウト率は低い気がする。
周辺に雑魚敵しかおらず、強者である私を避けているのか!?
それともこれが大氾濫の前兆なのか…
考えながら、走っていたが飽きてきた。
いい加減、そろそろ、黒嵯峨の位置を特定したい。
使うか!? 【聖皇式理力探知】。
ただ、この【スキル】、特大のリスクもあるし、未完もいいところだからな。
限定空間。建物や構造物の中に必ずいると確定情報があるなら、有効だが、今回のように広大なエリアの全てを探索するとなると果たして効果があるのか疑問だ。
また、黒嵯峨がこのタイミングで100%ログインしているとも限らない。
さらに【オーラマイスター】の称号を持ってるなら、当然、上位の【隠蔽】系のスキルも持っているだろう。
薄く広い【探知】と深く狭い【隠蔽】では、レベル差に寄らず【隠蔽】に軍配が上がってしまう。
そして、なにより、最も重要なことだが…
この【スキル】、私の身体にダメージが入る自爆技なんだよな〜
今は【黄金気】と【聖皇理力】の並列展開ができるから、以前よりダメージは少ないとは思う。
それでも、圧倒的な情報量に頭を焼かれるあの痛みは、ハッキリと覚えている。
とはいえ、このまま、目的もなくローラー作戦を継続していては日が暮れる。
やるべきことは山ほどあるし、私を待っている人達もいる。
やるか!
読んで頂き、ありがとうございました。次回の投稿も何とか頑張ります。
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