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ゲームで人を殺してなぜ悪い!? ~私の彼氏はPK(プレイヤーキル)職人~  作者: ネガメガネ
第5章 プレイヤーキルマイスターの過去を知るには
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第899話 コンビニに行くためのパーティーメンバーは? ⑦

 「それで、貴重な臣民との意見交換の場をぶち壊し、股肱の臣の恨みまで買って作った時間だ。どのような案件を持ってきたのだ?」


 全てはメッテルニヒのイタズラが原因です。

 そう、正直にぶちまけたいところだが、それでは芸がない。

 結果として我孫子の謁見を邪魔したのは事実だ。

 部下の失敗をカバーするのは上司の仕事だろう。

 それにメッテルニヒがただのイタズラだけで事におよんだとは考えにくい。

 彼女は無意味な行為や無価値な発言を嫌う。

 となれば、今回のこの行為にも副次的な意味があるのかもしれない。

 慎重に吟味しながら、発言を選ぶ。


 「そうね…メインの目的は【パティキュラー・エッジ】であるカートライトをもらいにきたってところかしら…」


 サブの目的など全く存在しないが、とりあえず、それっぽく会話を取り繕う。

 後は流れで勝負するだけだ。


 「あやつか…確かにあの才能をここで腐らせるのは惜しい…春日井にくれてやれば、覚醒するやもかもしれんな…」


 「だが、我が帝国では育てられず、春日井にのみ育成可能というのは、なんともおかしな話だ。業腹な話でもある。それは我が帝国の人材育成に、問題があるということの証左ではないか」


 「けれど、事実、持て余してるんでしょう。だったら、私に貸出してくれたっていいじゃない。あくまで貸出で、いずれ返す人材なんだから。いっぱい経験を積ませて上げて、触れるもの全てを斬れる刀にして返してあげるわ」


 「だがな…」


 「拘っているのは面子かしら? 人材育成に失敗してるのは事実でしょう。せっかく才能があるのに腐らせてるんだから。私としては事実を事実として認めないその体制の方が怖いけれど…」


 「痛いところを指摘してくる。相変わらず、飾らぬ言葉で本質をずばり突いてくるな。だから、貴様との会見は有意義なのだ。戻れる機会を我に与えてくれる貴様の存在は貴重だ」



 読んで頂きありがとうございました。次回の投稿もなんとか頑張ります。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージなど何でもお待ちしております。

 皆様のポチっとが私の創作の『タイミングが全てだな…タイミングがずれると全てが狂う。ココぞって時に行かないから、失うものが多い…』(意味不明)ですので何卒よろしくお願いします。


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