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第878話 阿来津&雨佐美VS都洲河&春日井㉞

 「己の実力不足で、女を諦め、あまつさえ今でも検討違いの努力をしている。哀れな男だよ、あんたは」


 まずは定番の煽り。

 終始、冷静沈着な雨佐美対して効果は薄いように思えるが今の奴は別だ。

 必ず通る。

 その確信があった。

 

 「何だと!」


 雨佐美は視線だけで射殺すことができそうなほど、強烈な殺気を叩きつけてくる。

 やはり、強い反応がある。

 あれだけ頭のいい男だ。薄々、勘付いてはいるのだろう。

 その気持ちを今の今まで厳重に密閉していた。

 それを強引に開けられようとしているのだ。

 これはその拒否反応だ。

 恐れることはない。

 それに、この馬鹿には勝敗を別にしても、どうしても言ってやらねばならないのだ。 


 「あんたの失敗は【ディバイン・アンセルフィッシュネス】を失敗したことでも、【サベッジ・スピリット・セキュリティー】に敗北したことでもない。たった一度の敗北で多画城さんんのことを諦めたことよ。どうして、一度の敗北で全てを投げ出したのよ? どうして、何度でも多画城さんを追いかけようとしなかったのよ? 持ち前の粘着質な性格はどこへいったっていうのよ?」

 

 そう、雨佐美は多画城さんのことを決して追おうとしなかった。

 彼女の気持ちを優先した?

 自分のアバターが損傷するのが怖かった?

 冗談ではない。

 その挙げ句が今の歪んだ在り方じゃないか。

 ずっとずっと後悔を抱き、彼女の存在の代わりを他の何かで満たそうとする。 


 「百回、負けたっていいじゃない。アバターのレベルアップの可能性を放棄するだけ。本当の命が奪われるわけでもない。自分のアバターより、多画城さんと過ごす時間の方が価値があるって本当は分かってたんでしょう。だから、無謀な潜入任務をこなした。柄でもないパーティー勧誘を行った。不要な、勝率の低い戦闘に参加した。全ては多画城さんのためでしょう」



 読んで頂きありがとうございました。次回の投稿もなんとか頑張ります。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージなどあれば何でもお待ちしております。

 皆様のポチっとが私の創作の『久しぶりに肉を食べた。超安価だったせいで不安だったが、結構柔らかくて美味しかった。問題は臭みだよな…』(意味不明)ですので何卒よろしくお願いします。


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