表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
851/985

第851話 雨佐美禎継の戦う理由㉙

 弓納持が倒れる。

 流石にヴァーディクト・スマッシュの連撃には耐えれなかったのだろう。

 これで残りは4人。

 数の上では、ほぼ互角だ。


 「よくも、弓納持さんを!!!」


 准騎士の田伊中が突っ込んできた。

 多画城も府天間も今、弓納持を倒したばかりだ。

 大技を連発し、すぐには動けない。

 俺が的になるしかない。

 広域殲滅魔法の構成は維持しつつ、前に出る。

 

 「キエエエエエェ!!!」


 渾身の力を込めた一刀が叩きこまれる。

 顔面を狙った正確な一撃。

 きっちりと殺しにきている。

 だが、俺が常時展開している魔法障壁を破るほどの威力はない。

 田伊中の剣は大岩にでも当たったかのように弾かれ、構えを崩している。

 俺は薄ら笑いを浮かべながら、田伊中を見つめる。

 【障壁破壊バリアブレイク】を持っていないのだろう。再び狂ったように剣を振り回してきた。

 このレベルの攻撃なら、数分は耐えれる。

 それだけの時間があれば、多画城も府天間も十分に回復するだろう。

 このまま囮役を続けるのが正しいが…一方的に攻撃を受けるのも癪だ。


 「【ペブル】」


 少ない魔力で、できる最大限の嫌がらせをする。

 使ったのは【石化】の魔法。

 全身石化すらできない初歩の石化魔法だ。 

 だが、魔法抵抗力の少ない田伊中に対しては十分、有効打になりえる。

 両腕の肩から肘までを石化し、関節可動部を完全に封じた。

 石化解除のポーションを取り出したはいいが、患部にかけられないのが哀れみを誘う。

 たまらず、藤木谷がまるで介護をするかのように、【石化解除】を行う。

 俺はその様子を黙ってニタニタと笑って見てやった。

 すると射殺すような目で田伊中がこちらを睨んできた。

 これで田伊中の意識は完全に俺に向いたはずだ。

 注意を俺に向けるのが目的だったが、やり過ぎたかもしれない。



 読んで頂きありがとうございました。次回の投稿もなんとか頑張ります。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージなどあれば何でもお待ちしております。

 皆様のポチっとが私の創作の『久しぶりにじっくり休んだ。休みすぎて頭痛が起きた。これだけは思った以上にしんどかった…』(意味不明)ですので何卒よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ