表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
818/985

第818話 阿来津&雨佐美VS都洲河&春日井㉘

 身体が燃えていく。

 全身隈なく焼かれているせいで息苦しい。

 呼吸を封じられれば当然か。

 炎のせいで周辺酸素がなくなってきているのだろう。

 流石にここまでかな…

 連戦に次ぐ連戦。

 都洲河と戦い、鬼怒川と戦い、アウラングゼーブ、阿来津、最後に雨佐美だ。

 消耗しすぎた…

 この上、まだ我孫子との決戦が残っている…

 万策尽きた…

 土台、たった独りで帝国と戦うという発想が無茶だったのだ…

 …………

 ………

 ……

 …

 いや、独りではないか…

 皆が皆、こんな私に力を貸してくれた。

 こんな私の想いに応えてくれた。

 リヒャルトシュトラウスは身体を張って私を生徒会執行部の幕間に連れて行ってくれた。

 ヨウメイは命を賭けて私を逃してくれた。

 クーリッジは怖ろしいスピードで成長し、私を助けてくれる。

 フェビアンはこんな私を主と慕い叱咤激励してくれる。

 ディズレーリ、グラッドストン、パフレヴィーは負ける戦争だと分かっているのに参加してくれた。

 ドレフュス、ティルジット、サンケイは不利な状況にも関わらず私に力を貸してくれた。

 エミリーはどんな窮地に陥っても必ず駆けつけくれる。

 そして、祥君は…

 馬鹿か、私は。

 私の戦いはもう私独りのものじゃない。

 総大将の私が勝手に諦めて、それで終わりってわけにはいかないんだ!!!

 そう思った瞬間、身体が軽くなった。

 頭の中にあった靄がキレイに晴れた。

 不思議なもので、活力まで戻ってきた。 

 想いが通れば、閃きも生まれる。

 そもそもこの身は情報分身体アバター

 情報分身体アバターは確かに呼吸動作も再現しているが、それで現実世界の私が呼吸困難になるのはおかしい。

 要は私が入り込み過ぎてるだけなのだ。

 まずは現実リアルの私を助けるために大きく息を吸い、吐く。

 情報分身体アバターの私に変化はないが、思考がより明瞭になった気がする。

 どうせ雨佐美は襲ってこない。

 念のため、数度繰り返す。

 よし、息苦しさは解消された。

 全くなんで、こんな単純なことに気付かなかったのやら。

 この【石化】による拘束だってそうだ。

 自分に火を点けるっていう荒業にやり込められてしまったが、攻略は容易い。

 まずは雨佐美を引き剥がす。


 「【白澄】」


 私の【白澄】には状態異常の回復効果もある。

 【石化】のバッドステータスなど、当然回復させる。

 案の定、雨佐美の【石化】はすぐに解けた。


 「いつまでも女の身体にまとわりついてんじゃねー」


 渾身の力で顔面パンチ。

 【黄金気】も【聖皇理力】も纏っていなかったが雨佐美は派手に吹き飛んだ。

 同時に、私にまとわりついていた炎も雨佐美にまとわりついていた炎も消失した。


 読んで頂きありがとうございました。次回の投稿もなんとか頑張ります。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージ等ありましたらよろしくお願いします。

 皆様のポチっとが私の創作の『扇風機最強~至上の極楽~』(意味不明)ですので何卒よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ