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ゲームで人を殺してなぜ悪い!? ~私の彼氏はPK(プレイヤーキル)職人~  作者: ネガメガネ
第2章 早くレベル400ぐらいになってください。えっ、私、まだレベル4なんですけど…
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第81話 私を助けてくれる人は

「まあ、興味があるって台詞は嘘じゃないんだ。オレの目的の一つにも合致してるからね」


 「報音寺君の目的って?」


 「まだ、秘密。共有できる立場になれば教えるよ。さて、エミリーの治癒だけどやっぱり難しいね。実は事前に調べてきたんだけど毒や怪我じゃなくてシステムエラーやバク的なものと考えられるから治癒系の高位プレイヤーではたぶん無理なんだ。時間系のプレイヤーも何時何分の状態にエミリーのパーソナリティーだけを戻すってのは無理。そこまでピンポイントに時間を戻せるプレイヤーは存在していないと考えられる。下位の時間系プレイヤーではエミリーの記憶を飛ばした状態とかに戻してしまうから無意味だし…NPCを使う高位プレイヤーってのも無理かな、知能が低いNPCなら操れると思うけど、知能が高くなればなるほど操作は難しくなるから…まあ、高位レベルになればなるほど相手のステータスが見えにくくなるからいくらオレの【神をきどる観測者】でも存在してるかどうかってプレイヤーのステータスは精密には見れないんだ…直接目視したり、会えたり名前が分ればどれだけレベルが高くてもある程度は見えるんだけど…」


 「つまり、現状エクシード王国に行く手段もエミリーを治す情報もどちらもないってことか…」


 私のつぶやきに呼応したように皆、気落ちする。

 報音寺君も含めて皆、それぞれ良いと思われるプランを考えてきていたのだ。むしろ、私だけがなんのプランも考えずのうのうと突っ立っている。なにか方法はないのか。

 あごに手を置きじっと考えていると情報管理局しやくしょから私達を叱責するような声がした。


 「こら~ここは情報管理局しやくしょの前よ。なに戦闘なんかしてるのよ。対人戦闘するなら他所よそでやりなさい~」


 いい年してるくせに妙に間延びした声。生仁目さんだった。


 「なんだ、真澄ちゃんじゃない。えらく豪華なメンバー連れてるわね。どこかの国と戦争でもするつもり?」


 生仁目さんが真顔でとぼけたことを言ってくる。


 「まあ、戦争なんか下らないわよ。それよりこれだけの面子が集まったのなら、また、エキストラクエストやんない? 前に言ってた最新作のエクストラクエストを入荷したのよ。かなりの高難度クエストだから報酬も今度こそおいしいよ」


 せっかくの好意はありがたいが今はとてもそんな状況ではない。私が断ろうと口を開けた瞬間、生仁目さんはトンデモないことを告げてきた。


 「クエストの題名タイトルは【囚われたのエクシード王国のお姫様を救い出せ!】よ。どう、やりたくなったでしょう」


 「なっ、生仁目さん。私達の状況知ってたの?」


 「さて、どうかしらね。世界ってのは広いようで狭いからね、」

 

 生仁目さんは知ってるふうでもあり、偶然でもあるような濁した言い方をしてきた。なんか言い回しがミステリアスな女性って感じであこがれる。

 

 「まあ、神様だって一枚岩じゃないのよ。それにあなた達に注目してる人間だって意外とたくさんいるのよ、困ったときは周りを頼りなさい」


 生仁目さんがそうアドバイスしてくれた。


 読んで頂きありがとうございました。明日の投稿は6時を予定しています。よろしくお願いします。ブックマーク、感想、評価、メッセージなんでもお待ちしております。お気軽にお願いします。

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