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第780話 我孫子陣営の守りを突破せよ②

 速いと言ったが一般常識と比較してだ。これまで戦ってきた達人達比べれば、圧倒的に遅い。

 なにより目で追える速さだ。私の脅威ではない。

 だが、ここは敵陣中央。

 言葉通り正面のアウラングゼーブだけを相手していい場所ではない。

 全周囲警戒を続けながらも、さらにその奥、我孫子の元へと至る道を模索しなければならない。

 つまりはいつも通りの全力での並列思考処理の実行。

 アウラングゼーブの嵐のような連続攻撃を器用に躱しながら、布陣に薄い箇所がないかを観察する。

 しかし、あれだけの敵を倒したのに敵陣に混乱は一切ない。

 どれだけ分厚い布陣を引いているのやら。

 そんなことを考えているとアウラングゼーブが攻撃パターンを変えてきた。

 私がどれだけ間合いを取っても、すぐに密着しインターバルを取らせない。

 その上、攻撃のキレが増してきた。

 私の回避パターンこそ見切られたのかもしれない。

 アウラングゼーブのハルバートには【炎熱】の効果が乗っている。

 おそらく魔法効果を持った武具だ。

 首筋をかすめる刃からはマグマのような熱量を感じる。

 直撃すれば、【黄金気】の防御を抜いてくるやもしれない。 

 そろそろ、敵陣を観察する余裕がなくなってきた。

 躱すことに専念しないと殺られる。

 まずはアウラングゼーブを倒し、成り行きを見る。

 また乱戦に戻るのかさらなる上位プレイヤーが現れるのか。

 出たとこ勝負だ。

 

 「【黄金烈眞槍掌】」


 ゼロ距離から私の最強の必殺技の一つをぶちかまし、一気に勝負を決める。

 密着状態が仇となったな。

 ゼロ距離は私の距離だ。

 聖竜皇すら倒す私の一撃をまともに受けて無事な訳がない。

 まずは一人。

 これで統率に若干なりとも乱れが出てくればありがたいが。

 しかし、アウラングゼーブの巨体は倒れない。

 それどころか私の技後硬直を突いてきた。

 避けきることなどできる訳もなく、キレイなクリーンヒットをもらってしまう。

 だが私の心は必殺の一撃を放ったのに倒しきれなかったという心のダメージの方が大きい。 

 ただの人間が聖竜皇よりも上のHPを持っているとでもいうのか!?

    

 「ぐふふ…流石に強い。ここが皇帝陛下の陣中でなければ今の一撃で死んでおったわ…」


 やはり、何かカラクリがあるのか。

 あえて、ゆっくりと立ち上がり間を持たせる。

 こういう相手は不死身のカラクリを自慢げに語ってくるものだ。

 

 「これこそ、陣形術【千波一滴】の効果よ」


 ネタバレこそ、してくれたが、また、知らない単語が出てきた。

 そういえば、三栗原も使ってな。そんな術式を。


 読んで頂きありがとうございました。次回の投稿もなんとか頑張ります。

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