表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
764/985

第764話 修羅王の魔眼を攻略せよ⑦

 私では修羅王に有効な攻撃を入れることができない。

 だとしたら必然的に盾役兼回復役に回るしかない。

 その認識が先程の発言に繋がったわけだが。

 問題は【エネルギー炉】を無効化する修羅王の特殊攻撃だ。

 あれをどう防ぐか。

 プランはある。

 だが、成功するかどうか。

 あえて、修羅王の間合いに入り【聖皇理力】と【黄金気】で防御だけに心血を注いだ壁を形成。

 ここまで先程と同じだ。だが今回は中身が違う。

 先程は【聖皇理力】と【黄金気】が一体化した複合型障壁だった。

 だが、今度は【聖皇理力】と【黄金気】を独立させた壁だ。

 いわば2層構造の壁。

 【聖皇式黄金壁改】とでも名付けようか。

 修羅王の攻撃は第1層の【黄金気】を無効化。

 しかし、第2層の【聖皇理力】を無効化できない。

 成功だ。

 不思議そうな顔をした修羅王は追撃することなく一度、距離を取った。

 【エネルギー炉】の破壊ではなく、無効化というのが修羅王の弱みだ。

 【黄金気】を無効化したことでスキルは動作を完了しているのだ。

 その仕組みを理解しているかどうかで対応は変わってくる。

 そして、私が完璧に修羅王を止めたことにより、都洲河はより積極的な策に打って出ることができる。

 既に【魔皇紋励起】による増力ブーストを行なった都洲河は砲弾のような速度で突っ込んでいく。

 修羅王も鬼怒川【三倍速の魔眼】を使い身体能力を上げている。

 だが、元々、後衛よりの剣士である鬼怒川とバキバキの前衛である都洲河では身体能力に違いがありすぎる。

 相対する修羅王の一撃を力だけでねじ伏せる。

 修羅王はその圧倒的な技量で回避反撃を行おうとするが都洲河に叩き潰されている。

 インファイトであれば、明らかに【魔王とよすがわ】が優勢だ。

 たまらず、修羅王は後退していく。


 「へえ~これだけ動けるゴリラがいたんじゃ、こんなひょろこい身体じゃ勝てないわな~技量だけじゃどうしようもできない底力の差ってやつか」


 修羅王の口調には一切、淀みがない。

 劣勢に回ったはずなのに、怒りや悔しさといった感情がまるで読み取れない。

 この劣勢自体を楽しんでいる節がある。 


 「眼だけじゃ、勝てんわ、これは。呼ぶか、心臓を」


 そういうと無限収納アイテムボックスから結晶状のアイテムを呼び出した。

 それを鬼怒川の無限収納アイテムボックスに格納する。

 瞬間、修羅王の存在感が倍増した。

 鬼怒川のステータスが大幅に上がったのが分かる。

 この力の波動は間違いなく第3系統外だ。

 【エネルギー炉】を無効化するスキルを持ちながらも自らも【エネルギー炉】を持っていたのか。

 


 読んで頂きありがとうございました。次回の投稿もなんとか頑張ります。

 また、1000文字ですみません。

 もう少し書きたいと思いつつすぐに締め切りという名の一週間が来てしまいます。

 どうしたものやら。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージ等あれば何でもお待ちしております。

 皆様のポチっとが私の創作の『今年もついに扇風機を出した。一度、出してしまえば永続稼働になってしまう』(意味不明)ですので何卒よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ