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第762話 修羅王の魔眼を攻略せよ⑤

 絶対に倒さねばならない敵であるにもかかわらず、全てのスペックが私より上。

 そんな相手をどうやって倒すか。

 難問である。

 【聖皇式皓楽天】であればダメージを与えられるが、その後の修羅王の攻撃がキツイ。

 ダメージ収支は圧倒的にこちらが悪い。

 そう考えば、あれは上手い攻略法だ。

 避けられないなら避けずに耐えきり、技後硬直を起こした相手により深いダメージを刻む。

 肉を斬らせて骨を断つを地で行なっている。

 とにかく、現状、修羅王との接近戦は危険だ。

 あの攻撃力を持ってすれば私など数撃受けただけで沈む。

 なんとか遠距離攻撃で時間を稼ぐ。

 

 「【白泰山眞剣】」

 

 【白気】で構成された剣を上空に精製する。

 1本ではなく、複数だ。

 威力を極限まで落とせば、今の私なら無限に精製することができる。

 精製した途端に射出を開始する。

 威力は落ちているが速度にリソースを割いた。

 始めの数発は出せる最高速度で放った。

 これなら牽制にはなるはず。

 思った通り、最高速の初撃は躱したが後の連撃は回避できない。

 面白いように攻撃を喰らってくれる。

 だが、喜んだのは一瞬だった。  

 修羅王の歩みを止めることができていない。

 当然だ。威力がまるで足りないのだ。

 この程度では脅威にすらならない。

 連続精製と連続射出を行いながら私の方が後方に距離を取っている。

 しかし、修羅王が距離を詰めるほうが早い。

 攻撃への順応が本当に早い。

 というか、瞳の色が変わっている。

 あれは鬼怒川の魔眼ではないのか!? 鬼怒川の能力まで乗っ取ったということか。

 気付いた瞬間にはもう、懐に入られていた。

 これはマズい!

 着弾位置を【聖竜皇の竜眼】で予測し、【聖皇理力】と【黄金気】で壁を形成。

 今できる最硬の盾を作り、防御だけに一点集中した。

 

 「【我狼壊源爪】」


 修羅王のスキルが発動する。

 超威力の攻撃が飛んでくるかと思ったが右手で撫でたような一撃だった。 

 だが私の最硬密度の盾を安々と破壊してきた。

 一目で分かった。

 あれはエネルギー体そのものを切り裂く、修羅の王の魔爪だ。

 なるほどこれなら格上相手でも下剋上が可能だ。

 NPCであれプレイヤーであれ、ある一定以上のレベルを超えれば必ず独立した【エネルギー炉】を所有してくる。

 【エネルギー炉】による全ステータスの圧倒的向上はハイランカーに取っては常識とも言える。

 源力エネルギーそのものを切り裂く対源力の魔爪を持っているなら、【源力エネルギー炉使い】の天敵とも言える。

 そうして、無防備になった私に修羅王は左腕を叩き込む。

 

 「【我狼毀命拳】」


 今度こそ、予想していた超威力の攻撃が私に炸裂し、私はたまらず後方に吹き飛ばされる。

 予定外ではあるが予想通りである。

 私は生き残った。

 つまりは目論見通りということだ。



 読んで頂きありがとうございました。次回の投稿もなんとか頑張ります。

 なんとかもう少し分量アップしたいです。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージ等あれば何でもお待ちしております。

 皆様のポチっとが私の創作の『ふう、今年の自作イチゴジャムは大成功だった。ゴロッと感がたまらんかった』(意味不明)ですので何卒よろしくお願いします。


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