表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
735/985

第735話 春日井真澄は孤軍奮闘して頑張る⑥

 残された手段は一つしかない。

 【聖皇式魔王堕とし】だ。

 【魔王】を倒すことを目的に開発した私の最強最大の必殺技。

 ぶっちゃけ、右腕に【聖皇理力】と【黄金気】を集め、【神亀の加護】で強化した拳で殴る。

 単なる高威力右ストレートだ。

 だが、その威力は絶大だ。

 絶対防御を誇る質々浜に正面突破を挑み、それ以上のダメージを与え倒す。

 なんとも痛快な話で正直、倒せる予感はある。 

 だが、1日に2度も【聖皇式魔王堕とし】を使って私の右腕は耐えられるのだろうか。

 いくら【黄金気】で強化しているからといって【聖皇理力】の充填に低ステータスの本体が耐えれるだろうか。

 下手をすれば右腕が吹き飛んでしまうかもしれない。

 こうやって考えている間も質々浜は攻撃をくわえてこない。

 完全に見に徹している。

 一挙手一投足が見られている自覚がある。

 当然だ。今の私の攻撃力は人間の域を超えているのだから。

 おそらく全神経を集中して防御に徹しないとダメージの受け流しなどできないのだ。

 高位プレイヤーの壁役タンクともなれば、巨人族や竜との戦闘も多いだろう。

 そんな奴等との戦闘で最前線に立ち、仲間を守り自分も生き残る。

 たった一撃受けきれたぐらいでは意味が無い。

 敵がどれだけ強かろうがどんな攻撃をしてこようが絶対に仲間を守る。

 その矜持が質々浜を奮い立たせているのだろう。

 舐めていたのは私の方なのかもしれない。

 余力や自分の身体の心配ばかりしていた。

 これから戦う鬼怒川達への警戒が常に頭の中にあった。

 この質々浜も都洲河と同じで自分の全てを絞り尽くさないと勝てない相手だ。

 今は全力で目の前の彼女を倒す。

 右腕に【黄金気】を集中させ、右腕を強化した後、【聖皇理力】を集める。

 助走をつけながら【黄金気】と【聖皇理力】を凝縮させていき、触れた瞬間に爆発させる。

 後、数秒で臨界というところで突如、間延びしたような声がかかり構成が霧散させられる。

 

 「駄目だよ~長と名乗る者が目の前の敵ばかり見てては~」


 声の主はサンケイだった。

 加勢にきてくれたのだろうか。

 だが、懐に紙袋を抱え、とても戦闘をするような雰囲気ではない。

 

 「そもそも、長を名乗る者がこんな前線に出てきちゃ駄目だよ~戦争に勝つ気はあるの~? 目の前で何人死んでも、平気な顔して仕事をしなくちゃ~目先の利益にだけとらわれて行動したら、後でその10倍の人数は死んじゃうよ~」


 懐の芋を食べながら、サンケイは説教を続ける。

 本当に助けるつもりなどあるのだろうか。

 

 「実際、この娘との戦闘だってやる意味はないんだ~ここは僕に任せて先に行きなよ~」



 読んで頂きありがとうございました。明日の投稿もなんとか頑張ります。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージ等あれば何でもお待ちしております。

 皆様のポチっとが私の創作の『飯を満腹食った後はひどく眠い…行動が阻害される…なんとかならんものかな』(意味不明)ですので何卒よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ