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ゲームで人を殺してなぜ悪い!? ~私の彼氏はPK(プレイヤーキル)職人~  作者: ネガメガネ
第2章 早くレベル400ぐらいになってください。えっ、私、まだレベル4なんですけど…
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第59話 マシュマー(息子)は語るヘンドリュック開拓村がかつて目指していたものについて

 行きは緊張していたからだろうか、ソードパープルヒュドラ遭遇までずいぶんと時間がかかったような感じがしたが帰りはあっという間にヘンドリュック開拓村に到着した。

 そういえば、依頼をしたマシュマー本人は既に亡くなっている。この場合、マシュマー(息子)の承認で本当にエキストラクエスト達成になるんだろうか。それに【ソードパープルヒュドラ死骸のカード】を証拠として持ってきたが別の生息地に住んでるソードパープルヒュドラの死骸やトレードや購入したソードパープルヒュドラの死骸のカードを見せたらどうなるんだろうか。そんな疑問を胸に秘め、マシュマー(息子)に会い、討伐の証として【ソードパープルヒュドラの死骸のカード】を見せる。

 

 「おおっ、コレはまさしくパープルヒュドラの死骸! 幾人もの勇者がこの悪蛇に挑み、そして誰も帰ってこんかったものをよく倒せたものじゃな! このパープルヒュドラの持っておる剣、これはワシの父が使っておった剣じゃ。懐かしいのぉ~まさか、パープルヒュドラが持っておったとは思わんかった。そして、こっちの剣は村一番の力持ちハーディングの持っておった剣じゃ。こっちの剣はクーリッジのものじゃな。彼はたまたま村に立ち寄った冒険者でワシらがパープルヒュドラの存在に困っておると聞くと義勇心から討伐に乗り出してくれたんじゃ。フーヴァーの剣まである。彼は三代前の村長で決して武勇に優れたものではなかったのじゃが、あるとき、村の力自慢が総出でパープルヒュドラ討伐に動いたことがあっての、その時、村長の自分だけ安全な場所で報告を待つわけにはいかない、力及ばずとも戦うと言って皆が止めるのを反対して討伐に参加したんじゃ。結局、帰ってはこんかったがの・・・今にして思えば優秀な人間ばかりがパープルヒュドラに挑んでおった気がするのぉ・・・そこまでして、こんな辺境の開拓村を維持する意味があったのやら・・・」


 なんだ、このジジイ、命がけでソードパープルヒュドラを倒したのに一切、喜んでない。私はイラっとして思わず言い返していた。


 「意味が有るか無いかを決めるのはおじいさんとこの開拓村の人々です。おじいさん達が諦め、この村でしかできない何かを生み出すことができなければやはり彼らの働きは無駄だったでしょう。逆におじいさんと開拓村の人間がこの世界に発展をもららす素晴らしいものを生み出すことができれば彼らの死も意味あるものになるでしょう。要はすべておじいさん達次第です。しかし、そんな風に気落ちした姿では為るものも為りませんよ」


 「なるほどのぉ、いつの間にか衣食住にだけ固執しておったがこの村の目的はそうではなかったのぉ~ツヴィングリの街におれば少なくとも衣食住は保障されておったのにわざわざこの村を作ったのは新しいことを始めるためじゃったの。最近のヘンドリュック開拓村もいつの間にか衣食住だけをこだわっておったな、これではツヴィングリの街と同じようにこの村から出て行くものが現れていまうのぉ~よし、決めた。ワシがマシュマー二代目の名を継ぎ、もういちどこの村ができた当初のギラギラした感じを取り戻そう。さすがは神の代行者じゃの~アフターケアもバッチシというわけか。うん!? ココにサインをすれば良いのか?よし、さっそく村の再生に取り掛かろうとするか!」


 マシュマー(二代目)は私達に別れの挨拶もせず家から飛び出して行った。

 こうして私達はマシュマーの完了書も手に入れた。

読んで頂いきありがとうございました。明日の投稿もたぶんこのぐらいの時間になりそうです。よろしくお願いします。ブックマークや評価、感想、メッセージなどありましたら軽い気持ちでお願いします。

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