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第532話 デカイ図体でも几帳面なサンケイ②

 「なら、私がアイツに料理対決で勝ったら話を聞いてくれるかな?」


 親指でコ・ガイシを名指し挑発する。

 私の素っ頓狂な提案にサンケイは目を丸くする。

 どう反応すればいいか分からないといった感じだ。

 直弟子会議の場であれば一蹴していただろう。

 だが、今は料理対決のステージ上だ。

 それにサンケイ自体も私の料理に興味があると読んだ。

 

 「まあ、異界人だから、こう見えて少しは腕に覚えがあるんだけど」


 「ふ~ん、無理だとおもうけど、まあ、いいや。やってみなよ」


 やはり、サンケイは許可を出した。

 よし、これで一歩前進だ。

 後は勝負に勝つだけだが…

 問題はまたしてもノープランであることか。


 「彼に勝つのは至難の業だよ。僕の弟子の中でも今、最も充実してる男だ。コ・ガイシいいかな?」


 「無論です。【気】の源は食にあり。故に我らサンケイ一門はこうして、料理対決を行い日々、腕を競い合っているのだ。ぽっと出の貴様ごときに負けはせん」


 「お~っとついに話がまとまったようだ~突如、現れた謎の挑戦者の勝負をコ・ガイシ選手は受けるようだ」


 実況はノリノリで解説を始めている。


 「では勝負は春日井選手とコ・ガイシ選手とのオープンバトル。判定はサンケイ様がされるということでよろしいでしょうか?」


 私がきょとんとしていると、コ・ガイシとサンケイは勝手に了承してしまう。


 「では実食は2時間後、勝負開始です!」


 司会が開始の宣言を行うとコ・ガイシは弾かれたようにステージから飛び出していく。

 そして彼の後を追うように人が集っていく。

 その中にはさっきまで戦っていた相手までいる。

 全部で十数人といったところだろうか。

 一団となってどこかへ行ってしまった。

 私はというとオープンバトルの条件すら分からないのだが…

 まあ、司会に聞くか。

 尋ねてみるとマイクを切って懇切丁寧に教えてくれた。


 「オープンバトルのルールも知らずお受けになったんですか? オープンバトルというのは何でもあり、どんな技法を使ってもいいバトルのことです。いかなる手段を使っても構いません。2時間後にサンケイ様に一品提供できればいいのです。何人で戦ってもいいわけですのでああやって同門の方が応援に入ったわけです。それよりものんびりしてていいんですか? このバトルでは食材集めも勝負の内です。早く行かないと有利な食材が奪われてしまいますよ。どんな優秀なお仲間がいらっしゃるかは知りませんけど、大抵、食材集め1時間、調理に1時間です。何を作るか早く決めて、食材集めを始めないと調理すらままなりませんよ」


 だったら調理開始前に戦闘不能にしてしまえばいいと思ったがそれはフェアじゃないか。

 何でもありか。

 下手な条件を提示されるより、やりやすいが選択肢が広すぎて何を作ったらいいか迷うな。

 クーリッジとメッテルニヒは調理経験あるんだろうか?

 まずは2人に確認してみるか。


 読んで頂きありがとうございました。明日の投稿もなんとか頑張ります。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージ等あれば何でもお待ちしております。

 皆様のポチッとが私の創作の『いかんな…しょうもないことで呆れるほどテンションが落ちた。しかも立て直せなかったという。やっぱ書ける時に書いてしまわないと駄目だな』(意味不明)ですので何卒よろしくお願いします。


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