表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
516/985

第516話 ホテル・ソウコクハンでの激闘④

 「加えて僕を【オリジナル・スキル】だけの男だと思うなよ」


 クーリッジがそう叫ぶと私の【NS110鋼の剣】にかかる重みが増す。

 筋力がアップした!?


 「俺が被弾したことにより【朱気の腕紋章3】が発動。加えて【黒気】を全力展開!」

 

 私が力負けしている!? 力比べなら祥君にだって負けないのに。

 だが、これ以上支えるのは不可能だ。 

 接近戦は不利なのかもしれない。

 力点をずらすことで【桂林一枝】の斬撃を捌き、距離を取る。

 

 「白気散弾」


 下がりながらも牽制を撃つ。

 【白気】でできた多数の気弾がクーリッジに向かって放たれる。

 遠距離戦の方が有利かもしれない。

 

 「馬鹿が! 遠距離・火力のドレフュス一門に遠距離戦を挑むとは!!」


 そう言い放つとクーリッジは【桂林一枝】を左手に持ち、貯めのモーションを行う。


 「赤量裂破砲」


 私の【黄金気弾】とほぼ同じ出力の気弾。だが規模はあちらの方が大きい。圧倒的な赤の奔流が私を襲う。 

 フロア一面避けようがない規模に威力が調整してある。

 まさに飽和攻撃だ。

 避けられない。避けようがない。

 【黄金気】の全力防御。

 しかし、いとも簡単に装甲を抜いてくる。

 数秒程、照射が続いただろうか。なんとか耐えられた。

 だがHPの減り方が嘗てない勢いだ。 


 「忌々しい防御力だ。直撃を喰らって五体満足で動けるとは。だが所詮、出力頼み。僕なら壊せる」


 流石に自分を天才と呼称するだけのことはある。

 練達の【気使い】と言えば、やはり、接近戦のエキスパートというイメージがある。

 しかしクーリッジは遠距離・中距離・近距離と苦手な距離がまるでない。

 おそらくドレフュスから遠距離戦を中心に教育を受け、そこから近距離戦を編み出していったのだろう。

 遠距離戦がどことなく型に従って隙の無い構成になっているのに対し近距離戦は攻撃力は凄まじいが洗練さがない。

 きっと中距離・近距離戦は我流なのだろう。

 そのせいで祥君程の脅威は感じない。

 とにかくやたら攻撃特化な相手で【黄金気】がこうもバコバコ抜かれるのは記憶がない。

 これまで防御をいかに【黄金気】まかせにしていたかよく分かる。

 だが、回避力や防御力はそれほどでもない。

 なんとか奴の攻撃を耐えきり、カウンターを撃ちこめば一発で終わりそうな予感はある。

 問題はどうやってあの超威力の攻撃を耐えるかだ。

 そういえば、【主従契約】を結んだ相手に神亀がいたな…

 あいつもダメージを与えるのが一苦労だった。何かアドバイスをくれるかもしれない。

 呼び出してみるか。


 読んで頂きありがとうございました。明日の投稿もなんとか頑張ります。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージ等あれば何でもお待ちしております。

 皆様のポチッとが私の創作の『頑張ろう頑張ろうと思うより、たった一つ行動することの方が尊い』(意味不明)ですので何卒よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ