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ゲームで人を殺してなぜ悪い!? ~私の彼氏はPK(プレイヤーキル)職人~  作者: ネガメガネ
第2章 早くレベル400ぐらいになってください。えっ、私、まだレベル4なんですけど…
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第48話 ワガママで可愛くて人類同士の争いのない世界を求めるNPCです

 「それで、どうするの? オレはエクストラクエストなんて受けたことがないよ」

 

 女子3人、男子1人のこの状況ではさすがに報音寺君も肩身がせまいのだろう、なにか妙にオドオドビクビクしている。


 「まずは第2階層まで下りるか。春日井とエミリーはそもそもグランドクエストを受けてないから正規の階層移動はまだ無理か。報音寺とか言ったな、春日井とエミリーは論外だがお前はなかなかいい装備をしている。階層転移アイテムを持っていないのか?」


 「オレはまだ、レベル19の初心者ガンナーだよ。持ってるわけないでしょう」


 おおっ、すごいな!!! 私と15もレベル差をつけられたか・・・職業も見習いから初心者に代わってるし。やはり、パーティープレイで労を惜しまず着実にレベル上げをしていくとそうなるのか。私は思わず祥君と出会わなかった別の自分の姿に思いをはせてしまった・・・

 

 「うん!? レベル19だったのか! レベル40から50はあると思っていたが・・・私の思い過ごしか・・・」


 天都笠さんはなにか釈然としない表情で報音寺君を見ている。そんなにいい装備なんだろうか。 


 「やむをえん。私の持ち出しで対応するしかないか・・・魔法カード【青き翼の羽ばたき】を使用。第2階層へランダム転移開始」


 そう、天都笠さんがカードをかざし叫ぶと次の瞬間、私達は見知らぬ草原に立っていた。

 

 「ふう、ここは試練の草原か。なかなかいいところに転移できたな。ヘンドリュック開拓村はここから北へ30分ってところかな」


 天都笠さんはウィンドウを開いて私達にそう教えてくれた」


 「えっ~めんどくさいね~目的地まで一気に飛ぶことはできなかったの?」

 

 私は思わず叫んでいた。


 「馬鹿を言うな。魔法使いでもない私がパーティーを指定した階層の指定した場所になど送れるか。これでも時価10万のBランクカードを使っているんだぞ。本来なら業者か魔法使いの仕事だ、こんなものは」

 

 なっ、そんな価値のあるカードを使ってくれていたのか。行きずりのパーティー勧誘なのに、ほんと何事にも全力だな、天都笠さん。


 「ここが第2大陸ですか・・・第1大陸とは、また、まるで違って文明の力がずいぶん落ちているようですが・・・それともこの周辺だけなのでしょうか」


 エミリーがお得意の文明比較を行っている。そういえば、エミリーには階層が大陸と翻訳されるみたいだな。


 「そうだな。私も第2階層を全て探索したわけではないから分らんが基本的に第2階層は水と緑の大陸だ。科学技術はそれほど発展しておらず、王国や帝国といった国家の概念もない。小さな街が大陸に点在して、犬族や猫族、狼族といった亜人間や多様な人種が共存して生活している。水と食料が大量にあるおかげで人類同士の争いがなく、穏やかで四季があり異世界人はどこへ行って歓迎されるいい大陸だぞ」


 「そうですか、人類同士の争いが無いというのは本当に素晴らしい大陸ですね。ということは科学技術や文明のレベルを下げれば人類は互いに争うことが無くなるのでしょうか?」


 おっと、NPCなのに凄いことを聞いてくるな~エミリーは。 


 「さてな、そんなことはショウにでも聞け」


 天都笠さんはエミリーにまともに向き合わず、そう答えた。

 

 「そうですね。それではヘンドリュック開拓村へ向けて行きますか」


 エミリーも不毛な会話だと思ったのだろうか、自分から会話を転換してくれた。

 私達はこうしておしゃべりを続けながらヘンドリュック開拓村へ向かった。

読んで頂きありがとうございました。なんとか投稿に間に合いました。明日も可能なら23時に投稿すると思いますのでよろしくお願いします。また、感想、評価、お気に入りなどあれば軽い気持ちでポチっとお願いします。

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