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ゲームで人を殺してなぜ悪い!? ~私の彼氏はPK(プレイヤーキル)職人~  作者: ネガメガネ
第2章 早くレベル400ぐらいになってください。えっ、私、まだレベル4なんですけど…
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第45話 ワガママで可愛くてエクストラクエストだってものともしないNPCです

 情報管理局しやくしょ福天支部に寄るといつもながら混雑していた。

知らなかったがセカンドワールドオンラインには大きく分けて二種類のクエストがあるとのことだ。

 1個目がノーマルクエスト。いわゆる普通のクエストでNPCから話を聞き、おつかいやらモンスター討伐やら素材集めやら、とにかくNPCのお願いを達成して報酬をもらうタイプだ。しかし、エミリーの例に取れば分りやすいがこの世界のNPCは優秀すぎてほとんどプレイヤーと区別がつかないほどだ。彼らからクエストの内容を聞き出すのは意外と骨の折れる作業なのだ。そして知らなかったがセカンドワールドオンラインではクエストがダブるということはないらしい。全てオーダーメイドクエストでプレイヤーひとりひとりのレベル、ステータス、装備武具、状態を鑑みて中央コンピューターがクエストを作成していくとのことだ。

 2個目がエキストラクエスト。これは情報管理局しやくしょが管理しているタイプのクエストで多くは情報管理局しやくしょがプレイヤーのステータスを直接読むことで面倒な手間を省き、いきなりモンスター討伐に入れるようである。

 けっこう、混んでいたせいで私達は列の一番後ろでおとなしく待っていたが急に大きな声で私を呼ぶ声が聞こえた。

 

 「おや、真澄ちゃんじゃん♪ こっちおいでよ~」


 生仁目さんだ。1回チュートリアルであっただけなのによく覚えてるな。


 「凄いな!あれってアクターじゃないのか!? 今まで何百回と情報管理局しやくしょを利用したがアクターに受付をしてもらえるなんて私は初めてだぞ。何者なんだ、お前は・・・」


 周囲のプレイヤーもざわつき天都笠さんも驚いた声で私に声をかけてきた。

 げっ、そんなに凄いことだったのか。まあ、すごいのは祥君で私はおまけなのだが・・・


 「えっと、エクストラクエストって奴を受けたいんですが・・・」


 「うん!? エクストラクエストを受けるの? それじゃあ、私が受付するよ。こちらが目録になります~」


 ラミネートで加工されたペーパーを渡される。しかし、中身が全て黒く塗りつぶされていて読めない。


 「じゃあ、先にステータス確認するよ。エクストラクエストを受けるには基準レベルがあるからね。けど、真澄ちゃん、このあいだログインしたばかりでしょう、普通はレベルが足らないから無理なんだけど~」


 生仁目さんがしゃべりながら受付を始める。そうか、基準レベルがあるのか。まあ、天都笠さんが普通に受けてるクエストだからそりぁレベルは高いよね・・・


 「と思ったら、めづらしい。白気のスキルを持ってるのか。これなら再計算してとギリギリセーフかな。まあ、ちょっと足りないけどおまけしといてあげよう。けど、編成が悪いね。後衛無しの前衛が3人ってのは死に行くようなもんだよ。仕方が無い、ちょうどいい子がいるから私が紹介してあげよう」


 生仁目さんがお節介を働かせてくれて、私達が渋い顔をしていると後ろから急に声をかけられた。


 「あれ、春日井さんじゃん! 休みなのにログインしてるの? 熱心だね~」

 

 振り返るとそこには報音寺君がいた。


なんとかギリギリ投稿できました。読んで頂きありがとうございました。明日の投稿は未定ですが成功していれば19時ごろになると思います。よろしくお願いします。感想、評価、お気に入りなど、なんでもいいのでいじってもらえると嬉しいです。

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