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第443話 盗賊団フォリー・フィリクション・フロック①

 正面の男が蛮刀を振りかぶり突撃してくる。

 先程の【気配断ち】といい、身に纏う青いオーラ。これはイヴァンと同じ【青気】だ。

 ギアが上がり速度が倍加したことで一瞬、目の錯覚が起きる。気付いた時にはもう呼吸音が聞こえるほど肉薄していた。

 しかし、この戦法は既に対処済。慌てることはない。

 【黄金壁】の自動防御が発動。

 しかし今回はただ発動させただけでなく壁の範囲を大きく取り、足止めに使う。

 正面の男だけに気を取られているわけにはいかない。

 僅かな時間差で左右から同時攻撃を喰らう。

 正面の男の攻撃を下手に処理していればこの左右の男達に殺られていただろう。しかし、コイツですら囮。本命は背後の男だ。

 左右の男達は必殺ではなく、必中を目的に攻撃してきている。

 左右の男たちが致命傷を叩き込み、背後の男が止めを刺すという算段だろう。

 四位一体の高度な連携。したがって、最初に倒すのは背後の男。

 正面、左右の男が役目を果たしきっていないのにもう飛び出してきた。

 おそらくこの男が一番弱い。

 左右の男達は無視し瞬時に身体を切り返し、背後の男へと一息で間合いを詰める。

 【黄金気】を込めた右ストレートを叩きこむと身体がくの字に曲がり一撃で落ちる。

 もちろん殺しはしていない。

 左右の男達は自分達の攻撃が躱され、仲間が1人倒れたが動じることなく追撃してくる。

 しかし、この距離は私の距離だ。


 「黄金烈眞掌!!!」


 圧倒的な光の奔流が3人の男を纏めて吹き飛ばす。

 悪いがあまり時間がない。こんなところで手間取っている暇はないのだ。

 しかし、コイツら何者だったのだろう。

 クロサガ王国の人間なら【黄金気】を見ればビビるものだが…ビビるどころか戦闘を仕掛けてきた。プレスビテリアン帝国から流れてきた山賊?

 それにしては先程、普段はクロサガ王国の人間は襲わないと公言していた。

 そして、この山賊の一番の特徴は【気】を使いこなしていたということだ。

 私に戦闘を挑んできた男達にしても蛮刀から見事な【剣気】を放出させていた。

 複数の【気】を同時に操る。そんなことができるのは黒佐賀の直弟子から教えを受けた正規兵だけだと思っていたが…

 少し事情を聞いてみるのも有りかもしれない。

 幸い私の【黄金烈眞掌】を受けてもまだ、意識がある。しかも戦意は旺盛。目が死んでない。

 私は薄く笑い、尋問しようと近づくと背後から声がかかった。


 「止めろ、お前ら。狙う相手が悪すぎた。ソイツは【黄金気】を纏ってやがる。【黄金気それ】を使えるのは黒佐賀のジジイだけだと思っていたが世間は広いな」


 読んで頂きありがとうございました。明日の投稿もなんとか頑張ります。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージ等あれば何でもお待ちしております。

 皆様のポチっとが私の創作の『心に負荷なく生きれれば最高なんだが…そうしたら逆に一切、書けなくなるだろうな…』(意味不明)ですので何卒よろしくお願いします。


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