表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
435/985

第435話 我孫子陣営の中に潜り込め⑲

 そうして無事、軍議を終えた私達はそのまま解散の流れとなった。

 ノロノロしていては阿来津に絡まれる。挨拶もソコソコにログアウトし、現実世界に戻る。

 インフィニット・ステーションを外し、用意していたペットボトルで喉を潤し一息つく。

 再びベッドに横になり、まとまらない考えをまとめる。

 進行計画は全て察知できた。明日にでもイヴァンに伝えればクロサガ王国の方は対応するだろう。

 問題はクロサガ王国に我孫子の軍勢を抑えるだけの戦力があるかどうかだ。

 我孫子単体でも一騎当千の実力があるのに実力の見えない甲斐田、戦闘狂の阿来津、狂信者の雨佐美。

 そして、【魔王】都洲河。さらにA組の人間が参加してくるということは海老名えびな鬼怒川きぬがわも参戦してくるかもしれない。

 おまけに議題には登らなかったが帝国のNPCも参戦してくるだろう。

 彼らの実力も相当なものだと思われる。流石に【気】は使えないだろうが達人級の剣士ぐらいは何名もいるかもしれない。

 【エクシード十剣】の例もある。私達クロサガ王国の兵士と同じ強さぐらいは持っていると考えた方がいいかもしれない。

 計画が分かっても対抗策が打ち出せない。まさに、我孫子の言うとおりだ。

 なんとか黒佐賀直弟子とやらを引っ張り出せないものか…

 黒佐賀の孫弟子であるイヴァンですら【黒気】【青気】【剣気】の3種類の【気】を使えた。

 そのイヴァンの師匠である彼らなら、かなりの実力を期待できる。

 もう一度、ディズレーリと会ってみるか。

 しかし、進行情報の詳細ぐらいしか土産がない。

 何の交渉材料もなければやはり、会っても前回の二の舞いだろう…

 イヴァンから情報は流すので、情報自体の価値もそれ程高くはないし…

 なんとか黒佐賀と直に会えれば問題の解決に一気に近づけるのだが…

 オンラインで会えないならオフラインで。

 しかし、黒佐賀の個人情報は一切分からないからな…

 なにか他に打つ手はないのか。

 そもそも守るという考え方が間違っているかもしれない。

 プレスビテリアン帝国にコチラから攻めこむというのはどうだろう。守るというなら、後は準備ぐらいしかすることはないが、単独で攻めるとなれば今からでも行動可能だ。

 大国故に攻めることばかり考えて、自分が攻めこまれることは盲点になっている可能性は高い。自分の足元がおかしくなれば我孫子も出兵どころではなくなるだろう。

 攻撃こそが最大の防御だ。さて、どこを狙えばいいか…

 それをディズレーリに相談してみるか。上手くいけば私の本気が伝わり、協力してくれるかもしれない。


 読んで頂きありがとうございました。明日の投稿もなんとか頑張ります。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージ等あれば何でもお待ちしております。

 皆様のポチっとが私の創作の『蝉の鳴き声が聞こえた。もう夏だ…頼むから夜に鳴くのはやめてくれ…』(意味不明)ですので何卒よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ