第38話 最強のNPCの護衛を得る
私とエミリーの剣はグロスの剣をx字に切り裂きそのままグロスの胸に吸い込まれグ剣王は倒れた。
グロスの鎧に見事なX字が刻まれているが呼吸はしている。
よかった、どうやら死んではいないようだ。
「お疲れさん、二人とも」
祥君が声をかけてくる。
なんだかんだとヒントをもらったり、パーティー補正やギルド補正をもらったり考えてみれば頼りっぱなしだお礼を言っておこう。
「ありがとう、祥君」
「べっ、別にそもそもエミリーを真澄さんの護衛につかせるためにここまで来たんだし…そこまで改まってお礼言われることはしてないよ」
ふふっ、照れてる。カワイイやつめ。
そういえばエミリーはどうなっただろうか。
エミリーの方を見ると腰を抜かしてグロスの側に座っていた。
「たっ、倒せた本気のお師様を!!! 常勝不敗の剣王を…1度も勝てたことなんてなかったのに…」
1回も勝てたことのない相手にあの啖呵をきったのか。
こいつのキャラ設定考え直さないといけないな…
まあ、それだけ必死だったということか。
私がエミリーを呆れた目で見ていたのに気づいたのだろうか、エミリーが剣を立て私達2人に片膝をついて神妙な顔をして言ってきた。
「ショウ様、真澄様、改めて誓約致します。わたくし、エミリー・アブストラクト・エクシードは生涯お二人と供に歩いていくことを誓約致します」
「改めてよろしくエミリー」
私が笑顔でエミリーに手を差し出す。
「よろしくエミリー」
祥君もはにかんだ笑顔でエミリーに手を差し出した。
「よろしくお願いします。真澄様。ショウ様」
エミリーがとびきりの笑顔で2人の手を取った。
「じゃあ、行こうか! 私達の階層へ」
私達3人はそのまま第1階層へ跳んだ。
読んで頂きありがとうございました。先日から予告しているとおり明日の投稿は未定です。最低でも一週間以内には投稿したいと考えています。よろしくお願いします。




