第37話 最強のNPCの護衛をつけるためにチートを使う
祥君ともパーティーを組んでみる。
祥君は口元がニヤって感じに歪んでいる。
祥君の承認が下りて祥君もパーティーメンバーに入れると私とエミリーに各種補正が下りてくる。
(力が湧きあがってきます。これです。真澄様)
やってくれるよ、祥君。
知ってたなら教えてくれればいいのに。
祥君自身が超高位プレイヤーだからパーティメンバーになるだけで各種パラメーター補正が入るのか。
いや、祥君がそういう職業かスキルかアイテムかなにかをもってるか!?
エミリーはNPCだからステータスは見えないが私のステータスも大幅に上がった。
待てよ。
もしかしたら、ギルドメンバーにも入れたらもっと補正がつくんじゃないのか?
エミリーをギルドに勧誘してみる。
今度はパーティーメンバーの勧誘ではなくギルドメンバーだからエミリーの承認も必要だ。
(天啓まで下りてきました。天啓など剣王の称号を取ったとき以来です)
「無論、わたくし、エミリー・アブストラクト・エスクードは死のその瞬間までショウ様と真澄様と供に歩むことを誓約致します」
エミリーが虚空に向かって高らかに宣誓する。
>【エミリー・アブストラクト・エスクードがギルドメンバーになった】
(さらに力が湧きあがってきました。真澄様は支援魔術師だったのですか?)
祥君め、ギルドマスターに内緒でギルドメンバーになると補正がかかるように細工してたな、あとでとっちめてやる。
(時間制限などは無いのですか? 一気に行きます)
エミリーがグロスに向かって駆ける。
時間制限などないが私もログイン時間が長すぎる、そろそろ決めねば。
私もグロスに向かって駆ける。
「三段斬り改!!!」
エミリーが放った技は先ほどと同じ技であるのにかかわらず速度、威力、精度ともに段違いだ。
その証拠に剣王が先ほどの返し技を使ってこない、いや使えないのだ。
剣を盾代わりにしてどうにかこうにか防いでるという様子だ。
これなら私も畳み掛ければ!!!
「やぁぁぁぁぁ!!!」
私もグロスに向かって平凡な一撃を打つ。
エミリーに対して防戦一方だったが私の剣もきちんと弾いてくる。
しかし、私の相手をすれば当然、エミリーの攻撃が捌ききれなくなる。
ようやく、エミリーの攻撃も何発か入る。
初めてグロスにダメージが入り、ついに攻略法が見えてきた。
これならさっき思いついたあの技を使えば勝てる!
(エミリー私に策がある。私の攻撃の上にエミリーの最高の一撃をかぶせて!!!)
内部通信(気)でエミリーに指示を出す。
さっき、偶然だがエミリー斬撃に私の一撃をかぶった時、システムアシストに妙な表示がでたのだ。
おそらくあれが勝利の鍵だ。
「いくよ、エミリー!!!」
「はい、真澄様!!!」
エミリーがグロスに向かって一息で最大の必殺剣を放つ。
「エスシード流剣王術、秋霜烈風撃!!!」
剣に暴風をまとったエミリーの一撃にグロスが堪らず自身の一撃を入れてブロックする。
そして予想したとおりグロスとエミリーの剣が重なる。
よしここだ!!
ちょうどエミリーの一撃にクロスするように【白気】をまとった私の剣を重ね、そして叫ぶ!!!
「眞意一刀・弐閃!!!」
読んで頂きありがとうございました。なんとか投稿できました。明日の投稿については未定ですが、まあ、下書きがあるんでなんとか投稿したいと思ってはいます。間を空けると全く書けなくなるので最低でも一週間以内には投稿したいと考えています。よろしくお願いします。




