表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲームで人を殺してなぜ悪い!? ~私の彼氏はPK(プレイヤーキル)職人~  作者: ネガメガネ
第3章 若い時の苦労は買ってでもしろと言うが親が貧乏だと背負わなくてもいい苦労をオートで背負い込む
286/985

第286話 春日井真澄VS聖竜皇ディオクレティアヌス⑧

 私が自分の中で内なる闘志を燃やしているとリヒャルトシュトラウスが合流してきた。


 「はじめまして、春日井さん。どうかこれからもよろしくお願いしますね」


 うん??? 遠目で直に顔を会わすのは初めてだがこの人がさっきまで文句を言ってた共闘反対最右翼の人でいいんだよね?


 「えっと、リヒャルトシュトラウスさんでいいんですよね?」


 「はい、もちろんそうですよ。先程は戦闘中で少し気が立ってただけなんです。普段のわたくしはいつもこのような感じですよ」


 リヒャルトシュトラウスはまるで育ちのいいお嬢様といった感じで上品に笑い答える。


 (気にしないで真澄ちゃん。リヒャルトシュトラウスは初対面の相手とはずっとこんな感じだから。適当に喋っていればさっきの感じに戻るわ。ただ、デリケートな子だから気をつけてあげてね)


 私がリヒャルトシュトラウスの豹変に戸惑っているとヴァレンシュタインが絶妙なタイミングでフォローを入れてくれた。

 しかし、一体、何がデリケートなんだろう…ヴァレンシュタインは教えてくれなかった。そこを教えてくれなければ、対応のしようがないのだが…いや、ヴァレンシュタインは聡明だ。何事も過不足無く対応してくる。教えてくれないのはわざとなのではないだろうか? こちらからリヒャルトシュトラウスは何にデリケートなのか尋ねたりしたら幻滅されるかもしれない。

 私が勝手に乱入して事態を引き起こしたのだ。教えてもらうばかりでなく自分で調べるか…


 「こちらこそ、春日井真澄と申します。ご挨拶が遅れ申し訳ありません。もっと話をしていたいですが生憎と戦闘中です。正式な挨拶はまた、後で…ところで、リヒャルトシュトラウスさんの最大火力の魔法はどんなものですか?」


 「ああっん!? ふざけるなよ! テメエ!! 挨拶の段階でいきなりそれかよ!!! 同じ【17聖女】にも話してねえんだ! 初対面のテメエ如きに話せるか!!!」


 またしても、右肩上がりのキレ方だ。台詞が後になればなるほど声量と勢いが強くなる。あまり付き合ったことの無いタイプの人間だ。礼儀にうるさいのかな!? いや、礼儀にかこつけて自分を守ってるだけか。


 (【ル・ラル・ケルベルオ・ヴァイノ・ザムグンド】です。凄まじい威力の雷撃魔法でしたよ)


 エミリーだ。私達のパーティーは全員、気を修得しているので相互通信が可能なのだ。これはきっと大きなアドバンテージになるだろう。


 「あっ、エミリー! この野郎! 裏切りやがったな!」


 (わたくしは真澄様の護衛ですから~)


 エミリーは既にリヒャルトシュトラウスの扱い方を心得ているのか軽く流している。


 「お願いします、リヒャルトシュトラウスさん。この状況をくつがえすのはあなたの火力だけなんです。私はそれを知って有効に使わなければ、パーティーに人死にを出してしまいます。どうか協力をお願いします」


 こういうタイプには要求する礼儀を守っても意味は無い。現に、私に非礼があったとしてもリヒャルトシュトラウスのキレ方だって礼儀に反している。

 あくまでも誠意を持って動かそう。


 「【ル・ラル・ケルベルオ・ヴァイノ・ザムグンド・エンテリヴァース】だ。成功率が低くて、未だに自分のモノにできてねえけど、最大火力っていうならこれだ。昔、聖竜皇を行動不能にしたのはこの魔法だ!」


 私の想いが通じたのかリヒャルトシュトラウスはひどく真面目な顔をしてそう説明してくれた。


 読んで頂きありがとうございました。明日は休みなんでまた、投稿時間が不規則ですがなんとか投稿頑張ります。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージ等あれば何でもお待ちしております。

 皆様のポチっとが私の創作の『ホワイト・ヴァレンタインデーって有りましったっけ? 私は2月の雪といえば節分のドカ雪、2・26の軍靴の雪です』(意味不明)ですので何卒よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ