第2話 殺人中毒者の独白
暴力的な表現が出てきます。この第0話は読まなくても話の筋はつながるのでそういうものを敬遠される方は読み飛ばして下さい。
「非現実の中の殺しがなぜ悪いのさ?」
「所詮は虚構、泡沫の夢だぜ。そんなことよりさっきの女勇者の言葉の方がまずいんじゃないか? ゲーム世界にはまりすぎてゲームと現実の区別がついてない、あれじゃあ友達いないぜ」
「そういえばニュースで友人を殺して解剖したって事件を見ていたが、良識派の人間は愚かな発言を垂れ流していた。殺意を抱いたことがない!? 馬鹿か。オレなんて物心ついたころから殺意に満ち満ちていた。殺意を持っていても、殺人計画を立案し、道具を集め、最初の一撃を打てるか!? 実行に移せるかが猟奇殺人者と一般人の違いだろうが! 殺意を抱いても翌日忘れる!? 殺意を持っていながら踏みとどまれる!? 殺意を持ったことが無い!? どれだけリア充なんだよ。そうやって上辺だけの会話を繰り返してるから救いが無いんだろう」
「あんただって現実世界の中でこいつ殺したいと思ったことはないのかい? ここではそれが許される。今まで相当にぬるい生き方してたんだな。そして相当な温室の中で育ったんだな」
「オレにはある。壁にくくりつけて車裂きしてやろうと思ったり…ペットボトルにガソリンを入れて怪しまれずにぶっかけてやろうと思ったり…両手両足の腱をひきちぎって一生肉達磨として存在している姿を想像したり…食べてる食事に農薬まぜてやろうと思ったり…」
私には返す言葉がまるでなかった…
いきなり飛ばしすぎたかな…
R15に抵触したら一部削除します。ここら辺が暴力表現のMAXで後は穏やかな話が続きます。
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