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第19話 女勇者が殺人中毒者を選んだ訳

 ゲート現象の最終段階、ゲートの修復力を突破し中から大量のモンスターが現れた。

 しかし、その前に対峙するのはクエスト依頼者の天都笠さんとまだ名前すら付いていない二人組のギルドだけだった。

もちろん、私、春日井真澄と清水谷祥君の二人である。


「さあ、ギルマスとして命じるわ! 祥君、敵を殲滅しなさい!」


「すげえ、他力本願なんですけど…」


 祥君は不承不承という雰囲気を漂わせながらも一人、前に出て魔法の詠唱に入る。


 「私がなんで高位プレイヤー、ハイランカーの中でもショウを選んだと思う?」


 天都笠さんが暇をもてあましたのだろうか、私に向かって話しかけてきた。


 「それはショウがこの世界で唯一、大規模消滅魔法を使えるからよ」


 「片方に炎、もう片方に氷、対極属性の並列魔法の使い手は数こそ少ないけれど、何人かは存在する。それども光と炎とかのが相性がいいし、わざわざ相性の悪い対極属性の並列魔法を選択するプレイヤーは少ない。しかし、それでも夢を捨てきれなかったのか何人かは確実に存在する。それでも、そんな珍種がどれだけ挑んでも炎と氷を合成するだけでは消滅魔法は使えなかった。ショウは唯一その秘密を解き明かしたのよ。さあ、いよいよベールが暴かれるわよ」


 「レベルを20捧げ、マジックカード【混沌の中の秩序】を発動」


 祥君がいつものようにカードを展開した。


 「右手からファイヤーボール、左手からアイスボール、2つの魔法を合成! 【混沌の中の秩序】のカード発動!!! このカード発動中、あらゆる魔法はその属性に作用されず融合する!」


 巨大な魔法力の塊が光の塊となって祥君の前に現れる。


 「そして、レベル350以上装備可能兵装、バスターランチャーを展開!  バスターランチャーマジックモード!この兵器は己の全MPを消費することであらゆる魔法に指向性を持たせることができる!!」


 祥君がバスターランチャーの引き金を引くと巨大な光の塊がモンスターに向かって飛んでいき、あれだけいたモンスターが1匹残らず消滅していた。


読んで頂きありがとうございました。感想などあればお待ちしております。

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