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第18話 春日井真澄が清水谷祥を動かせた訳

 「さて、本題に戻るけど、ここまで看破した私をPKプレイヤーキルするつもり?」


 「ううっ、いや、その…そうだ、お前は私を論破した最強のレベル4と認めてやろう。その報酬として今回は見逃してやろう…」


 「というかそこまでゲームにのめりこんでいるならどうして天都笠さんのクエスト受けてあげないの?」


 「だから最初から言ってるだろ。報酬が見合わないからさ。殺人中毒者が無報酬のボランティアするなんて変すぎるだろう。下手に受けたら【冥力】だって下がるよ。それなりの報酬がないと動けないよ!」


 清水谷君はまるで拗ねた子供のように言ってくる。なるほどこちらが素なのか。


 「現実リアルの中の祥君は無報酬で受けてもいいけど、非現実ゲームの中の殺人中毒者のショウ君はダメだと?」


 彼はまるで子供に戻ったかのようにコクコクと頷いた。


 「ならさ、このクエストの商品が私ってのはどう?」


 私の提案に清水谷君はキョトンとした顔で応えてくれた。


 「私がセカンドワールドオンラインをプレイをする目的ってそこそこレベルを上げて就職を有利にすることだったんだ」


 今にして思えばまだ高校一年だというのに小さな小さな目標だ。


 「そこそこの大学に入って、そこそこの会社に入り、そこその給料をもらう、そのためのゲームだったんだ」


 そこまで行かなくてアルバイトの代わりになりさえすればいいと思っていた。


 「けど、清水谷君や天都笠さんを見て思ったんだ、なんてスケールが大きいんだろうって」


 まさか、同じ高校にこんな変なやつらがいるとは思わなかった。1人は世界最恐のプレイヤーキラー。もう1人は人知れず街を守る正義の味方。


 「だから私も目標を考え直したの」


 だったら私はここから初めて、彼らの上に行くのみだ。


 「私の目標は全てのプレイヤーの頂点に立つこと! そして、そのために全てのプレイヤーを殺し尽くす」


 レベル4から頂点を掴む。同じ歳の彼らにできたのだ。私にだってできるはずだ!


 「だから清水谷君、私の作るギルドに入らないか? このクエストに対する報酬はこの私だ。血みどろのプレイヤーキラーであるあなたにどこまででもついていってあげる。私があなたのパートナーになる、最後の瞬間まで絶対に裏切らず最後の最後までついていく!!!」


読んで頂きありがとうございました。また、ストックが切れてしまったんで今から書くとこです。明日の更新に間に合うか!?自分との勝負です。

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