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ゲームで人を殺してなぜ悪い!? ~私の彼氏はPK(プレイヤーキル)職人~  作者: ネガメガネ
第3章 若い時の苦労は買ってでもしろと言うが親が貧乏だと背負わなくてもいい苦労をオートで背負い込む
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第175話 黄金気を修得した新米領主の私はまたガリポリ領冒険者組合でやらかしてしまう

 なんかよく分からんが範囲攻撃を使っていた連中が皆、尻を押さえて悶絶している。攻撃も止んだ。

 チャンスだ。

 釈然としない気持ちもあるが無視して一気に突っ込む。イヴァンも機を逃さず別方向から回り込むように全力疾走している。

 私は瞬時に範囲攻撃をしていた連中の元にたどり着き意識を刈っていく。既に戦闘不能状態にあるような気もするが念のためだ。あれだけ冒険者がいたのに骨のあるやつは1人もいないのか!? 誰も盾になって大勢を立て直そうとするものはいなかった。低ランクの冒険者しかいなかったということだろうか。あの範囲攻撃を継続すればこちらに対抗するすべはなかったというのに。

 範囲攻撃さえ無ければこちらの独壇場だ。無双状態とはこのことを言うのか、視界に入る冒険者を次々と薙ぎ払い意識喪失者の山を築く。気が付けば残りの冒険者は十数人だ。

 ふと悪戯心が芽生えた。脅威が無い今、先程、イヴァンが言っていた零距離黄金気弾を試すチャンスなのではないか!?

 右腕に黄金気を集束させ、それをアタック光線の形で放出させるのではなくこの場で起爆させる。イメージは完成している後は名称を叫ぶのみだ!。


 「流派黒佐賀が奥義!! 黄金烈眞掌おうごんれっしんしょう!!!」


 私はそう叫び右の掌を思いきり床に叩きつける。私の右腕を中心に大爆発が起きる。残っていた十数人の冒険者達はまとめて吹き飛び、こうして戦闘は終結した。

 同時に四階まであったガリポリ冒険者組合は半壊した。初めて使ったので加減ができずガリポリ冒険者組合に1階から4階天井まで続く巨大な大穴を作ったのだ。かくして私はガリポリ領に新たな伝説を作ったのだった。




◇◆◇




 (真澄様が作った大穴はオダリスク書記長が居た書記長室の天井をも突き破ったそうですよ)


 ガリポリ冒険者組合を去った私にアクィナスは内部通信(気)で律儀に報告を入れてくれる。私に因縁をつけてきた冒険者達を返り討ちにした私はバツが悪かったのでアクィナスに事後処理をまかせ独りガリポリ領主館に戻る最中だ。ちなみにイヴァンアはアクィナスの護衛として残っている。


 (オダリクス書記長は元々、今回の件は冒険者組合としての総意ではないとのことです。あくまで副書記長カージャールの個人的な暴走とそれに扇動された冒険者たちの暴走が原因であると考えているとのことです。よって領主館に賠償請求はするつもりはないとのことです。しかし、あまりにも被害が甚大なのでせめて書記長室の天井だけでも直して欲しいとのことです)


 私としては正当防衛で非は一切無いと考えているので請求が来たところで突っぱねるだけだが…


 (まあ、一階の床の基礎はまるで壊れおらず建物のフレームに被害が無かったので見た目程、派手な金額にはならないそうです)


 右手が爆発の起点になったはずなのに床にまるでダメージが無いとは不思議な現象だ。そしてあれほどの爆発なのにも係わらず私に爆発の余波がまるで無いのも不思議なことだ。システムがそこらへんを上手く制御しているんだろうか。


 (それとオダリスク書記長から詫びとして一つアドバイスを預かっています。冒険者というのは実力本位の世界なのであの巨大な大穴が真澄様の実力を証明し、今後は真澄様に協力的に、少なくとも話しぐらいは聞いてくれるようになるだろうとのことです)


 初めて冒険者の罵倒を耳にした時は何を信じていいか分からなかったが戦闘のドサクサで憂さも晴れた。そして、あの戦闘にも意味があったのだとしたらわずかに気持ちも晴れた。やはりオダリスクは人を使うのが上手いな。


 読んで頂きありがとうございました。明日の投稿も朝6時から7時ぐらいの間で行くと思います。よろしくお願いします。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージ等あればなんでもお待ちしております。

 皆様のポチっとが『オレも東大行って大蔵官僚になって政治家になって大臣になって秘書にSMクラブを国民の血税で奢ってやるぜ!ぐらいの男になるぜ!(完全に意味不明)なので何卒よろしくお願いします。

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