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第14話 殺人中毒者が紳士的な訳

 「さて、腹は決まったが具体的にはどう行動するかだな」


 「現実世界で呼び出して頼みこむっていうのはどう? 3、4人なら動員できるよ。時間をかければもっと可能かな…」


 「ダメだな、祥は現実世界と仮想現実セカンドワールドオンラインの世界をきっちり分けて行動するプレイヤーだ。そういうことをすると逆効果だ」

 

 天都笠さんはバッサリと切って注意してくる。


 「というよりも報酬で釣るってタイプじゃないというか、あのレベルならたんまりシェルを持ってるからそもそも報酬で釣るのが不可能と言うべきか…16歳にして既に一生食うだけのシェルを持ってるからな。というか土地付きの家を買うことぐらいなら私でもできる」


 なんか凄い発言がぽろっと出たし…私はおそるおそる聞いてみた。


 「あんた、レベルいくつなの?」


 「レベル325だ。おそらく、祥はレベル400半ばかそれ以上じゃないか。自分よりレベルが上だと正確には分からんし、自分よりレベルが上だとどんな偽装アイテムがあるかも分からんからさっぱり見当もつかん。ついでに言うとレベル200を超えるとレベル差はあまり重要でもなくなってくる。それよりもゲーム外スキルやゲーム内固有スキル方がやっかいというか…」


 「ほんとに規格外のプレイヤーなんだね、というよりもそこまで言ってなんで祥君はプレイヤーキルなんてやってるの?」


 「うーむ、祥がPKプレイヤーキルする理由か? そう言えばわかんないな。昔、プレイを始めたころはそういうプレイスタイルでもなかったんだけど。う~ん、一つ言えるのは祥は金やアイテム狙いでPKしてるわけではないな。もちろん、もらえるものはもらうタイプだろうけど、絶対、不意打ちみたいな真似はしないな。それにPKを行いながらも人道に反した真似はしないというか~なんなんだろうな。考えてみても分からん。金を稼ぐならクエストのほうが手っ取りばやいし、レアアイテムならそのアイテムが眠ってるダンジョンとかに行けばいいし、そもそもあそこまでレベルが上がればそこそこレアアイテムもってんだからそれとトレードすればいいことだしな。そうそう、あいつに至っては高レベルのNPCプレイヤーまでもってんだよ」


 なるほど、報酬で動くタイプではないというわけか。

 金で動かないとすればなんだろう、誠意か!? 

 それもなんか違う気がするな。

 そもそも一般的に人が動く理由ってなんだろうか、地位、金、名誉? 

 女、金、自己満足、他人のため?

 ぱっと考えれるのはこのぐらいか。

 なんか全部、欲にまみれてるな~

 ほとんど金で交換できるものばかりだし、その他はプレイヤーキルをするような人間には必要ないような気もする。

 というかそもそも清水谷君はなにが楽しくて生きてるんだ??? 

 私と同じ16歳にして伝説級のプレイヤー、最高クラスのレベルもあり、お金も潤沢にある。

 なんだか、あまりに環境が整いすぎてて逆に退屈な気がする。

 なるほど、だからあんな覇気のない冷めた目をして生きてるのか。

 やっと清水谷君って人間が少し分かった気がする。

 同時に彼がなにを求め、私がどう行動すればいいのかも!


ようやく、投稿完了。明日から投稿ペースがやや落ちるかもです。ストックが切れてきました。けど、あんまり空けすぎると逆にサボってしまうので一週間のうちに最低一回は投稿します。

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