表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲームで人を殺してなぜ悪い!? ~私の彼氏はPK(プレイヤーキル)職人~  作者: ネガメガネ
第2章 早くレベル400ぐらいになってください。えっ、私、まだレベル4なんですけど…
119/985

第119話 心にバクを抱えたとあるNPCは今日も今日とて安らかな寝息をたてる

 「レディアス、残りのゲームマスターを探すがよい。あるいはお前達【侵攻派】が計画しているサブプランを使えば今、お前が言った全てのバグのあるNPCも救うことができるやもしれん。エミリーのように意思力でシステムを掌握するのもよい方法だ。一つの手段に囚われすぎず多様な手段を追求していけば道が開けるだるう。まあ、念のため、お前には私との連絡手段をくれてやろう。連絡してきても答えるかどうかはその時の気分次第だがな」


 「はっ、ありがたき幸せ。それではさっそくゲームマスター捜索にでかけます。私こそ、先程の無礼な発言、お許し下さい」


 RDHランダムデスハッピーはそう言うと再度、頭を下げ消えていった。それを見た実礼さんは満足そうに頷き、また私達の方を向いて別れを切り出す。


 「さて、そろそろ時間だ。第5階層ぐらいだと限界するのにエネルギーを使いすぎる。私を狙う者も多いし、そろそろお暇させてもらおうか」


 そう言うと実礼さんはエミリーの方を見て言った。


 「エミリー・アブストラクト・エクシードの自我の修復は完了している。今後、二度とこの現象が起きることはないだろう。それではさらばだ、エクシードの兵達よ。諸君の健闘が神を退け、創生神を招き、エミリー・アブストラクト・エクシードを救ったのだ。誇ってよい。ゆめゆめその忠義と勇気を忘れぬように」


 そう告げると最初に現れた時と同じように次元の壁の向こうに消えていった。


 「真澄ちゃん。あんな弟ですけど、祥のことよろしくお願いしますね。私と同じようにセカンドワールドオンラインに囚われすぎないようにしてやって下さい。戻れなくなりますので」


 実礼さんは最後、私にだけそう通信を残して去っていった。なんだったんだ、あの人は…


 「あの女は人格崩壊者だ。あいつの発言に意味なんてないんだから何を言われても信用しちゃだめだぜ」


 ようやく復活した祥君が私に声をかけてきた。確かに突然、乱入しすっちゃかめっちゃらにかきまわして帰っていったが主な原因はあなた達兄弟にある気がするのだが。自分の姉が教科書にも出てる暁の12賢人の一人とかだったら、そりゃ、弟の立場は微妙になるだろうな。

 そんなことよりエミリーだ。エミリーの様子を確認すると顔色も最初にあった状態に戻っておりとても安らかな寝息を立てている。全く彼女のおかげでずいぶんいろんなことを経験できた。こいつめ。そう思ってエミリーのほっぺたをつねってやるとエクシード十剣が皆、驚いたような顔をする。


 「真澄様! 何をなさるんですか!」


 ウェストファリアが怒ったような顔をする。


 「うん!?あんまり気持ちよさそうに寝てるんでちょっと腹がたってね」


 私がそういうと一団が笑いに包まれた。


 読んで頂きありがとうございました。明日の投稿時間は未定です。ブックマーク、感想、評価、メッセージなどあれば何でもお待ちしております。皆様のポチっとが私の創作の神酒ですので何卒よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ