第116話 心にバクを抱えたとあるNPCは親友と共に神を殺す
「馬鹿な!? あの状態から自力で復元できたというのか!?」
RDHが驚愕の声を上げる。私も信じられない。言葉もおかしいままだし、顔色も悪い、立っているのがやっとだという雰囲気だ。大丈夫なのか!?
「エミリー、本当に大丈夫なの?」
「daい丈ぶdesす、真澄佐ま、koとバはへんdeすが思考haもto土oriでsu」
エミリーは言葉がうまく発声できていなのが自覚できたのだろう。親指を立て儚げな微笑で応えた。対してRDHはなおも自分の見ているものが信じられないという体で戦場のど真ん中で放心している。
隙だらけだ。
「エクシード流体術奥義、邪竜隅返し」
私と同じようにこれを勝機と感じたのだろうガンバルベエが音も無く近づきRDHに奥義を使う。巨大な竜すら投げ飛ばすというガンバルベエの奥義は重力を無視してRDHを凄まじい勢いで空へ投げ飛ばす。RDHは何の抵抗もせずガンバルベエの一撃を受けた。超自動回復も発動していない。本格的に壊れたか!?いや、彼にとってこの出来事があまりに大きすぎたということか。だが私達には千載一遇のチャンス。そう思ったのはもちろん私だけではなかった。ならば一気に終わらせてもらう。
「雷滅翠嵐劫火炎熱斬!」
「エクシード流剣王技、秋霜烈風撃!」
「冥桜黒虚数撃!」
祥君、グロス、渚、三者三様の奥義がRDHに突き刺さる。その凄まじい破壊力によって当然、超自動回復などでは癒せない致命傷を負ったが未だ生きている。
それを確認した私はいつものようにエミリーに向かって叫んだ。
「エミリー! あれをやるよ!」
剣に白気を貯め、自分の準備が整ってから彼女の方を見るといつもと変わらぬ笑顔でエミリーは応えてくれた。
「はi、mあ澄様!」
「眞意一刀・弐閃!!!」
私達の一撃はⅩ字にRDHの肉体を裂き、とうとう神を絶命させた。
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