第113話 私を助けてくる人達との集団戦闘
RDHの裏拳が渚の頬に入り、渚がバランスを崩す。追撃をしようとするRDHと渚の間にグロスが咆哮を上げながら突っ込む。
「ふふっ、渚殿。神相手の戦闘など心躍るではないですか。私も混ぜてください」
グロスが渚に軽口を叩く。
「さっきみたいに死に急ぐなよ、グロス」
「当然です、真澄様から絶対に死ぬなと厳命されていますからな。戦闘には参加しますが無理をできんのが辛いところです」
そう告げるとすぐにエクシード十剣:盗賊のケネーと入れ替わる。
RDHはそのことにいささかも動じることなくケネーに攻撃を放つが当たらない。しかし、ケネーも回避だけを優先させているようで一切、攻撃をする素振りを見せない。
自分の攻撃が一切当たらないことに業を煮やしたのだろう、RDHが【神気】を貯め範囲攻撃に移ろうとする。しかし、ケネーはその一瞬の間を見逃さずRDHの顔に紫色の砂のようなモノをまいて離脱する。
「ぐっ、これは毒か!?」
RDHが目を押さえ、大きく後方に飛び間合いを稼ぐ。毒でダメージは与えられなくとも時間稼ぎはできるはずだ。そしていくら超自動回復と言えど、わずかなタイムラグはあるはず。
その隙を逃さず、祥君と渚が同時に攻撃を放つ。
「冥桜迅空撃」
「翠嵐劫火炎熱斬!」
両方の迎撃は不可能と考えたのだろう。RDHは威力の高い祥君の技だけを相殺し、渚の攻撃は左腕にまともに入った。
しかし、またしても超自動回復が発動し、渚がつけた傷がみるみる癒えていく。なにか、あの超自動回復を止める手立てはないものか。
そう思った瞬間、距離を取り様子を窺っていたケネーが渚の作った傷めがけてナイフを投擲した。見事、ナイフは渚の作った傷の上にドンピピシャで刺さり、超自動回復が止まった。
「また、毒か!? 味な真似を・・・」
RDHが呪詛の言葉を吐く。ダメージを受けた部分を回復魔法で回復、毒を塗った状態で回復魔法を発動させると毒素が身体に拡散してしまう。まず、解毒の必要があるのだ。
早くも解毒を終えたのだろう。祥君を強引に振りほどき、RDHがケネーを狙い猛襲してくる。
しかし、グロスに阻まれ足を止める。そこへエクシード十剣:狩人イブンの矢がまたしても渚がつけた傷の上に刺さる。もちろん、毒の矢だ。
内部通信(気)によって毒が有効であると私からイブンには伝えてあるのだ。毒の矢なんてよく持ってたなイブン。
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