表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲームで人を殺してなぜ悪い!? ~私の彼氏はPK(プレイヤーキル)職人~  作者: ネガメガネ
第2章 早くレベル400ぐらいになってください。えっ、私、まだレベル4なんですけど…
108/985

第108話 私を助けてくれるエクシード兵の想いには答えられない

 彼らの考えは正直ありがたい。そして確かにチャンスである。エクシード兵が足止めし、私達がこの場から立ち去る。彼らをゲームのキャラクターと捉え、エミリーをレベル上げの道具として考えればそれが一番だ。しかし、そんな考え方はとうの昔に捨て去っている。私は即座にウェストファリアに返事をした。 


 「断る! 私が救いたいのはエミリーだ。エクシード王国のエミリーだ。エミリーはエクシード王国の一部だ。たとえエミリーが助かってもエクシード兵が死にまくってたらエミリーが悲しむだろう。ウェストファリア、伝令だ。この無謀な特攻をいますぐ中止しろ。この戦場は私達のものだ」


 そう告げると私のパーティーメンバーを再度、見返した。 皆、気持ちは同じようだ。


 「祥君、渚、報音寺君。そろそろ準備OKだよね?」


 「おかげでこっちも準備・回復・分析ができたよ」


 祥君が不敵に笑う。


 「あ~あ~せっかく私がエクシード兵を連れてきたのに無駄にしちゃって」


 渚が思ってもいない軽口を叩く。


 「というか対神戦闘を4人でやるのは無謀なんだけど・・・」

 

 報音寺君が今さらながらの弱気を吐く。全てが順調だ。問題ない。


 「エミリーいつまで呆けてるの? さっさと目覚めないと置いてちゃうよ」


 最後にモノ言わぬエミリーに声をかけ進む。また、わずかに反応してくれたような気がするが気のせいだろうか。

 ウェストファリアの伝令が伝わったのかエクシード兵が囲みを解き、エミリーの周囲に集まってきた。エミリーの守護は彼らに任せればいい。

 

 「じゃあ、いこうか」


 私が声をかけると弾かれたように散開した。


 「まずはあの擬似時間転移を止めないと勝負にならないね」


 報音寺君はカードをかざし叫んだ。


 「HPを50パーセント捧げ【蒼き次元城の一室】を発動。このカードが発動中、時間転移を行うと蒼き次元城に迷いこむことになる」


 蒼き次元城というのがどんな場所なのかも知らないがRDHランダムデスハッピーの表情が変わったのが仮面越しでもはっきり分かった。


 「ぐっ、そんな転移カードで私の動きを止めるとは。しかし、正気か!? 誰かが時間系の魔法、スキル、アイテムなどを使えばココにいる者全員が次元迷宮に迷い込むことになるんだぞ。神ですら脱出が不可能と言われている大迷宮だぞ」


 「まあ、このメンバーで時間系スキル使えるのはあなただけだし、オレは次元城から生還したことがあるしね」


 「そこまでの実力者を連れてきたというのか・・・」


 RDHランダムデスハッピーが讃えるような声で呟いた。


 読んで頂きありがとうございました。明日の投稿は8時を予定しています。

ブックマーク、感想、評価、メッセージなんでもお待ちしております。お気軽にどうぞ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ