表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[ 俺物語 ]  作者: 瑞希
2/4

【  君のいない世界。俺中心で回る世界。  】

前回の続き。適☆当です。

最後、中途半端です。










かすれゆく意識の中で、とある声を聞いた気がした。




よく内容は聞き取れなかったが、男の声だった。


















「う゛、うぅう~ん…」





頭が痛い。




ズキズキと痛む。




「う゛ぅう…」




ゆるゆると目を開く。



見慣れない天井が目に映る。



段々と、意識がはっきりしてくる。







ガバッと勢いよく起き上がった。



俺、生きてる…!?





辺りを見回すと、高級な家具ばかり。






…どこだ、ここは。






俺が入院していた病院は、こんな高級じゃなかったし、俺の家もこんな高級じゃない。




ちょっと待て。何だこの状況は。どこだここは。







…そういえば、海里はっ!





「海里、海里っ!!」





大声で叫んでみた。



だが、辺りはしん、と静まり返っている。



いない、のか?


どこかへ出かけているのか?






何なんだ、ここは。


分からない、分からない。





頭がグルグルする。






とりあえず、ベッドから降りようとした矢先。





「あぁ、いけません我が主。まだ安静にしていなくては…」



いきなり、スーツで長身のスタイルが良いイケメンなお兄さんが現れた。





「だ、誰だお前は!!」




「…やはり、覚えていらっしゃらないのですね…」



「覚えてるって…何をだよ!」



「あぁ…ですが、ようやく会えました…我が主」



さっきから、意味不明なことばかり…何なんだこいつは!





「俺の問いに答えろ!!」




「仰せのままに。…申し遅れました。私はクルスと申します。貴方様の執事でございます」




「執、事…?」



「ハイ」




…バカ、か?こいつは…。




第一、俺はお坊ちゃまでも何でもない。




人違いじゃないのか?




「人違いではございません、我が主。貴方様は、私の主人でございます」




「いや、だから…俺は平凡な高校生…って心読むな!」





「いいえ、違います。それはあちらの世界での“設定”。我が主の真のお姿は、このイーリアス王国の第一王子、クロード・ストロース様でございます」



「………はぁ?」




あちらの世界?


設定?


イーリアス王国?


第一王子?


……クロード・ストロース!?





「ば、バカじゃねぇの!?!俺は、南第三高校2年、黒川奏弥だ!そ、そんな王子とか…ありえねぇよ!!」




「それが、ありえるのでございます」




「ふ、ふざけんな!!俺は、あそこで、17年間過ごしてきたんだ!俺の出身はあそこで、それ以外のどこでもない!!!」




そうだ。俺は、あの海里とか両親とか友達とかがいる世界で、ずっと過ごしてきたんだ。



俺は、この世界なんか知らない。







「かなりご乱心のようですね。……クロード様」



「あ゛あ!?」



「私にご説明の許可を下さい」



「んなもん勝手にしろ!!」




「ありがとうございます。……それでは、申し上げます。






まず、貴方様は、このイーリアス王国で王子としてお生まれになりました。



ですが、このイーリアス王国を恨んでいた、隣国のオデュッセイア王国がクロード様に呪いをかけ、



クロード様が違う世界でお生まれになってしまったのです。



その違う世界が、先程まで生きてらっしゃった世界です。




そして、王妃様は悲しみの余り、自害をしてしまい、



その後、王様の命により、イーリアス王国とオデュッセイア王国は戦争を起こします。




結果、勝利しました……が、オデュッセイア王国の王が死に際にこう言ったのです。




『お前等の子供は、どうせあちらの世界で早死にする。



死んだ後、またこの世界に戻ってくることになる、が…。



そのときには、お前等イーリアス王国は滅んでいるさ!



そして、そこにのこのこと現れたお前等の子供を、俺の息子が殺してくれる…!絶対にな!!』




と…。




当時私は10歳でした。



その頃からもう、イーリアス王国に勤めていました。




その後…王の予言どおり、イーリアス王国はつ3年前に滅びました。



ですが、私ども執事や使用人が何とか立て直し、



クロード様が帰っていらっしゃるのを待っていた次第でございます。




…お分かりに、なられましたでしょうか?」





唖然、驚愕、呆然。


そんな感情が心を埋め尽くした。




これが作り話だったら、どんなに良いことか。




何故か、嘘だと思うことが出来ないのだ。


本当にあった話のように感じてしまうのは何故だろう。




マインドコントロールされているから?


こいつが、真面目に語るから?


こいつが…泣きそうな顔で語るから?






「…今はまだ…大丈夫です。…じきに、お分かりになられます」



「……に…」



「はい?」



「本当、に…俺は、王子なの、か…?」





「…えぇ」






「海里、は…」



俺の大事な妹は…。





「…いらっしゃいません」




「……そ、ぅ…か…」







いない、のか。








~next~


ね?最後中途半端に終わったでしょ?めんどくさかったんだy((((タヒ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ