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第3話

大変遅くなってすいません!!

やっと更新です、それではどうぞ

 とある港の一角。

「おい!いたか!!」

「駄目だ!こっちにはいねぇ!」

迷路のように積まれたコンテナの中を走り回るガラの悪い若者たち。それから隠れながら移動している一人の少女がいた。

彼女の名は()無月(なづき)ユイ、赤い髪の色に短めのポニーテールがよく似合う少女だ、少々ツンとした性格で常に怒っているような眼つきをしている。ちなみに17歳なのに身長は140センチ程で、胸も真っ平らである。

「まったく、ちょっと派手に暴れすぎたかな……」

少女はコンテナを背にして隠れながら呟く。

ユイは先程目的地であるコンテナ集積所に入るために、港の入口にいた見張り達をそこからどかそうとしたのだが、見張りの一人が「この近くウロチョロすんじゃねぇよ!チビ(・・)!」と言ったため、チビという言葉に反応しキレたユイがその男の股間に蹴りを喰らわせたのだ、しかしこの行為をしたためほかの見張り達が逆上しユイを捕まえようとしたのだが、一人には鳩尾に拳を叩きこみ、一人には頭に回し蹴りを入れる等してあっという間に見張り達をのしてしまったのだ。だが、このことが彼らの仲間たちに知られてしまいあっという間にユイは逃走者となってしまったのである。

(どこかに隠れる場所があるといいんだけど……ん?あれは……)

逃避行を続けるユイはある物を見つけた、それは。

「うん、これならしばらく隠れられる」

コンテナだった、それも周辺に武器の詰まった木箱が転がっており、コンテナの中にも木箱が積まれていることから、おそらく周辺で作業していた男達もユイを探しに行ったのだろう。

「この様子だと、私をみつけるまで戻ってきそうにないわね」

そう言うとユイはコンテナの中に入り木箱の後ろに隠れた、だが、この後ユイは後悔する自分の考えの甘さに……。






バタン!!




「へ?」

急に周りが真っ暗になりユイは呆気にとられた。そして驚く間もなく、ユイの耳にこんな会話が入ってきた。

「これは確かこの量で大丈夫だったよな?」

「ああ、なんでもこっちの方はいつもとは違うところに届けるから少なくていいんだとよ」

「じゃ、見張りを再開しようぜ、」

「そうだな、それにしても侵入者が来たってのに俺ら2人見張りなんかやってて大丈夫か?」

「ん?大丈夫だろ」

2人分の足音が遠ざかると同時に、ユイは落胆した。

(しまったーーーーーーーーーー!!!)

そう心で叫びながら。




そして今に至る。







「おいおい、その銃おろしてくんねぇか?」

「嫌に決まってんでしょ、あんたバカじゃないの?大体あんた誰?」

少々短気のところがある啓介はバカという言葉と人をなめきった態度に反応し米神にびしりと青筋を浮かべた。

「人に名前尋ねるときはまず自分からじゃねぇのか?」

彼女はフンと面白くもなさそうに鼻を鳴らした。

「いいわ、教えてあげる、ホーク・トライアングル所属、水無月ユイよ」

「え、ちょっと待った、お前ホーク・トライアングル?」

啓介は怒りを忘れ驚愕した。なぜなら今回の任務はもう一人くるということになっていた、そのうえ目の前の少女は自分をホーク・トライアングル所属と言った。この時点で啓介は彼女が今回のパートナーである可能性が高いと思った。

「さっき言ったでしょう!ったく変なバカに会うは今日の任務についてくれるパートナーは見つからないは、もう!最低!!」

啓介は彼女の発言から少々イラっとくるものを感じたが、同時に彼女が今回の任務のパートナーであることを確信した。

「生憎だがその目の前のバカが・・・・・・」

と啓介が言った直後だった。不意に啓介の脳裏にユイが右胸から血を噴き出し倒れる映像が浮かんだ。

「水無月!!」

「え?ミャ!!」

水無月は右腕を啓介に引っ張られ彼に抱えられるようにして仰向けになり二人揃って仲良く倒れた。

その瞬間、先ほどまでユイのいた位置に弾丸が通過していった。

「いてて、大丈夫……か!?」

「いたた、何すん……!!」

二人の時が一瞬止まった、なぜなら、啓介はユイを抱えるように倒れたあと啓介はユイを押し倒すような格好になってしまったうえ啓介の左手がユイの真っ平らな右胸に置かれてしまっていたからである。

「す、す、すまん!やましい心があったわけじゃ、グヘ!!」

啓介は手を離し誤解を解こうとしたが、言葉を言い終える前に顔面にユイの拳がめり込んだ。

「死ね!死ね!!死ね!!!変態強姦男!!!!」

ユイは即座に体制を立て直し啓介にマウントポジションをかけ顔面にパンチを食らわし続ける。

「や……ガハ!やめ……ゲフ!!そんなことしている場合じゃ……」

その時だった。

「いたぞ!こっちだ!」

騒ぎを聞きつけやってきた追手が二人に拳銃を構えながら叫ぶ。

「やべぇ!」

「ったく!もう見つかったわけ!?」

二人はすぐさま近くの大きめの木箱の後ろに行く、その瞬間発砲音があたりに響き渡る。

「あんたのせいよ!!」

「何でだよ!!」

「あんたがあたしのむ、む、胸触るから!!」

「わざとじゃねぇよ!!」

二人が言い合ってる間に追手の数はどんどん増えていく。

「クソが!!」

啓介は銃撃の間の隙をついてベレッタを発砲する

「ギャッ!!」

「アガッ!!」

ベレッタから発射された9mm弾は、追手の足や肩に命中し次々と戦闘不能にしていく。

(この距離から弾ぶち当てられる俺もだが、こいつも俺以上に人外だな……)

啓介はユイの応戦する姿を見て思った。

なぜなら、二人のいる場所から敵の距離は20~15メートルくらいであり、拳銃でピンポイントに当てるには少々無理がある、そのうえ「ホーク・トライアングル」は敵をなるべく殺さずに捕まえるといったことをしているため肩や足といった致命傷にならない個所を撃つことが多い、そのため啓介の撃った弾は命中したものもあるが外れた弾のほうが遥かに多い。

ところが彼女の方は、全弾ヒットさせているだけでなく正確に銃や肩といった当たれば確実にしばらく戦闘に復帰できなくなる個所を狙っている。

「何見てんのよ」

彼女は愛銃であるワルサ―P99をリロードしながら啓介をジロリと睨みつける。

「別に……」

啓介はそっけない返事で返し再びギャングたちに応戦する。







「まだ片付かねぇのか!!!」

リーダーであるドクロの男は、戦場となっているコンテナ集積所から少し離れた倉庫の2階から外に待機している手下たちに怒鳴りつける

「む、無理っすよ、向こうの方が強すぎます……」

ドクロの男は内心焦っていた。すでに戦える手下は半数を切っており今もなお減り続けているからだ。

「クソが!もういい俺が行く」

ドクロの男は担いでいたAK107を手に持ち手下を引き連れ戦場になっている集積所に向かった。






「だいぶ数は減ったがこっちはそろそろ弾がヤバい」

「いえてる、短期でケリをつけた方がいいわね」

無駄弾が目立つ啓介のマガジンは7つ持ってきたうち現在装填されているものを含めて僅か2つ、正確にあててきたユイでさえ残り1つとなっている。

「つーかお前何で最初に持参してきたマガジンが3つだけなんだよ、お前ホントにポジション遊撃手(スプリッター)か?」

「うるさいわね!わすれ……逃げてる途中に落としたのよ!!」

「何ウソこいてんだコラ!素直に忘れたって言え!」

「忘れてないもん!ホントに落したんだもん」

ギャアギャアと二人が喚いていた直後である。




ドドドドドドドド!!




「「!!」」

突如として機関銃系統の発砲音が響き渡る。

「何いつまでちんたらやってんだ!!」

そう叫びながら現れたのは、手にAK107を持ち頬にドクロの刺青を持つ男だった。

「ボスキャラ登場ってとこか」

啓介は木箱に隠れながら呟く。

「所持してるのはAK107か……!!下についてるのってまさか!!」

「グレネードランチャー!!!」

啓介が叫んだ直後である。ポシュッという栓を抜くような音とともに二人の隠れていた木箱が爆発した。

間一髪二人はそこから退避した。

「さすがは旦那のプレゼントだ!スゲー威力!!」

ドクロの男はグレーネードの弾を装填し今度はユイに狙いを定める。

「水無月!!」

啓介が叫んだ直後だった。

「スタングレネード!!」

ユイはそう叫び腰のポーチからビンの様なものをギャングたちに投げつける。

その瞬間あたりは閃光に包まれた。

啓介は間一髪目と耳を閉じたがギャングたちはそれができなかったようだ。ギャングたちはドクロの男以外は視覚と聴覚を奪われ行動不能に陥っている。

(好機!!)

啓介はドクロの男に一気に肉薄していく。

「ク、クソ!!」

ドクロの男は限られた視界の中でAKを啓介に向けるが。



パン!!


近づいてきたユイに足を撃たれドクロの男は転倒する。

その瞬間を見逃さず啓介は一気に拘束する。

「意外とやるじゃん」

ユイが啓介に言う。

「つーかスタングレネードががあるなら早く使え……」

啓介はユイにそう呟いた。




数時間後、日が暮れて月が出始めたコンテナ集積所に警察やホーク・トライアングルの増援が到着した。

啓介は増援としてきた仲間に今回の事を報告する。ユイの方もどうやら本部に電話で報告しているようだ。

すると一人の警官が二人の所にやってきた。

「すいません、リーダーと思われるドクロのタトゥーをいれた男がいないのですが……」

「「え?」」

その警官の言葉に二人は同時に声を出した。




コンテナ集積所から少し離れた倉庫街。

1人の男が足を引きずりながら歩いていた。

「ク、クソったれ」

男は先ほどまで啓介達と戦っていたドクロの男であった。

「何でこんなことに……」

ドクロの男がそうつぶやいた時だった

「全くだぜ……」

「!」

ドクロの男の言葉にかぶせるようにどこからか声が聞こえてきた。

声の主は倉庫街の照明に照らされたテンガロンハットの男だった

「せっかくあれだけの装備をくれてやったのに何あっさりとやられてんだ??」

「あ、あ、あんた何やってたんだ!俺たちを助けてくれる約束だろう!!」

「あー?んなこと言ったけ?」

ドクロの男の言葉に片耳をほじりながら答えた。

「第一あんなにぼこぼこにやられるくらい弱い奴らじゃこっちも助ける気なくすっつーの、まぁでもこっちは良かったはあんたらがやりあってくれておかげで重要な物は運べたんだしな、まぁ、囮の仕事ご苦労さん」

その言葉を聞いたドクロの男は怒りがこみ上げ殺意がわいた。

「・・けるな」

「あ?」

「ふざけるな!!」

足の痛みも忘れドクロの男はテンガロンハットの男に殴りかかるが。



ドン!


いつの間にかテンガロンハットの男はリボルバーを手に持ちドクロの男の額を打ち抜いていた。

「お前みたいなドカスにプレゼントまでしてやったんだぜ、感謝くらいしろ」

グリっと死体となったドクロの男の顔を踏みつける。

「しかしあの二人を知れたのは結構な収穫だな、後が楽しみだ、せいぜい楽しませてくれよこのトリガ―ハッピー様をな!!!ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」

トリガ―ハッピーの笑い声が無人の倉庫街にこだましていった。


ヤバいなんか強引な気がする

誤字脱字の報告よろしくお願いします。

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