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第1話

更新遅れてすいません、プロローグと一緒に出そうとしたのですが、あまり文が気に入らず大幅に改編しておりました。

このことをマグマフレイム氏から指摘してくださいました本当にありがとうございます。

 龍崎啓介りゅうざきけいすけはまたあの夢を見ていた。

その夢は、自分と赤色の髪をしたポニーテールの少女が一緒にいる夢だ。

羨ましいと思う人がいるかもしれない、もっともその夢は二人とも銃を持ち命がけで敵と戦っている夢なのだが……。

夢にも関わらず銃を撃った反動や色々な物への肌触りが妙にリアルで、本当にそこにいるのではと錯覚するほどだ。

その夢で戦う敵は毎度おなじだ、リボルバーを持つテンガロンハットを被った笑い声のうるさい男、様々なナイフを使う長髪のロシア人、露出度の高いチャイナ服を着て左肩に蝶の刺青を入れた女中国人。とにかくそういった者たちだ。

そして、その戦闘は最後まで見ることができず必ず啓介が追い詰められて場面が移り変わり、また別の敵と戦うといった感じで構成されている。

しかし、夢の最後は必ずどこかのビルの建物の屋上で啓介は撃たれてしまう。

曇り空で少し薄暗くなっているためか、撃った犯人は顔に影の様なものが掛かりしっかりと見ることができない。

そして、その人物は啓介の近くにしゃがみこう呟き毎度夢が終わる。

「ごめんなさい、こうするしかないの」


「ッハ!……はぁ……はぁ……はぁ」

夢から覚め啓介は壁に掛けてある時計を見る、時間は朝の5時だ。

「たく……週一だったとしても、こんな夢見てると泣けてくるぜ」

顔に手を当て啓介は、「はぁ」とため息をつく。


ベットから起き、寝巻から着替え、朝食を作りにキッチンへと向かう。

彼の住むマンションは、リビングとキッチンが直接つながっているタイプのものだ。

啓介は、リビングの真ん中に配置しているテーブルの上にあるリモコンでテレビをつける。

「ふーん、また未成年者の発砲事件か、まぁ俺も銃を使っているから人の事言えんか」

と朝食の目玉焼きを焼きながら啓介は呟く。

ちなみに朝食のメニューは、目玉焼き、ご飯、漬物、味噌汁だ。

午前7時、ややあって、朝食を食べ終え携帯のメールチェックをする。

どうやら朝食を作っているときにメールが来たらしい、件名は。

「げ、マイルズからだ」

内心ため息をつきながら悪友から届いたであろうメールを開く。

 

 “よぉ!起きてるか、お前の大親友のマイルズだ、しらせてぇことが幾つかあったからメールしたんだ

まず一つ、今日の午後の任務は俺がつくことになった、ありがたく思えよ

そして二つ目……、昨日声かけた娘からデートの約“

削除ボタンを押した。

「さて、そろそろババァんところにいきますか」

(さっきのメールは報告以外何もなかった、うん、なかった)

そう、思いながらリビングの本棚に置いてある辞書と「緋弾の●リア」と「ブラック・ラ●―ン」、そして「龍が●く」(なぜか本棚に置いてある)を取り出す。

それらの後ろには、壁に埋め込まれた金庫がある、金庫のダイアルを回しロックを解除すると、中には愛用の拳銃「ベレッタM92F“タツカスタム”:ワイバ―ン」を取り出す。

それを中に一緒に入っていたヒップホルスターに収める。

「さてと、行くかな」

啓介はベレッタと同じく金庫に入っていたシースナイフを腰に差し足早に玄関へと向かう。

リビングから玄関へと続く廊下への扉を開けるとき、振り返り本棚に飾ってある写真立てに「いってきます」と、呟きながら。

写真には、幼き頃の自分と、戦いの術を教え、親のいない自分を引き取ってくれた今亡き美しい女師匠が写っていた。



場所は変わりここはとある組織の司令室。

「朝早くに悪いねぇ」

部屋に入ってきた啓介に顔を向けず書類を書きながら詫びを入れる人物がそこにいた。年齢は50代~60代、髪を後ろに束ねた女性である

「おい、詫び入れるきねぇだろ」

軽くキレ気味に啓介は答える。

「まぁ、いいじゃないか話を進めたいしね」

女性はやっと啓介のほうに顔を向けた、年齢からは想像できないほど鋭い眼をしていた。

「そうですね、バ……桜田司令」

「おい、てめぇこそ人の事ババァ呼ばわりしようとしたろ」

今度は女性のほうがドスのきいた声でキレ気味に答える。

この女性、桜田(さくらだ)千代(ちよ)は「ホーク・トライアングル」という私設団体の団長だ、名こそ団体だが、そこに所属するものは皆彼女の事を司令と呼ぶ。

「つーかぶっちゃけ早く要件言ってくれませんか、普通よりも早い時間に来た理由を」

と言うのも、マイルズからのメールと一緒に「早く来い」という内容の留守録も入っていたからだ。

「それが目上に対する態度か、まぁいいさ、今日来てもらったのは……」

とデスクの中から書類を一枚取り出す。

「こいつだ」

「って、今日午後にあるマイルズとの任務の書類じゃないですか、これが何です?」

「はぁ」と桜田はため息をついた。

「今日マイルズは来ない」

「は?」

「だから、マイルズが任務を辞退した」

「なんで?」

当然の疑問をぶつけると、桜田はこめかみに青筋を浮かべ

「女と遊びに行くそうだ」

とドスの利いた声で答えた

「またっすか……」

啓介も内心あきれてしまった。

「てことはまた俺一人っすかー?」

怪訝(けげん)な顔をして言うのには理由がある。

彼らの行うミッションは大抵二人以上でおこなうのだ、一人で行けば危険なうえ有事(ゆうじ)のさいの動きに限界があるからだ。

「安心しな、現地にもう一人いるから大丈夫だよ」

「もう一人?日本本部からすか?」

「いや、アメリカの本部からだ」

桜田の返答にヒューと啓介は驚きのあまり口笛を吹く。

「ということで、まずは現地に行ってそいつと合流、そして任務を開始、終わったらそいつつれて戻ってきな」

「りょーかーい」

桜田の命令に軽い口調で答える。

「そういや、誰何すかその本部の奴って」

と啓介は疑問をぶつける、しかし桜田は不敵にッフと笑い。

「行けば、分るさね」

と呟いた。


司令室を出て啓介は、ハァとため息をついた。

「浮かない顔してますね、どうしたんですか啓介君?」

と茶髪のセミロング、肩からドラグノフを下げた少女が声をかける。

「ああ、ミカか、今任務終わったところ?」

「はい、要人の護衛任務ただいま終わりました」

ニコっと笑うこの可愛い少女、名前は川島ミカ「ホーク・トライアングル」に所属しており、ポジションはスナイパーに所属している(「ホーク・トライアングル」ではパーティ【4人一組のチーム】を組む時それぞれ決められたポジションにつく、ちなみに啓介のポジションは遊撃手(スプリッター))。性格はやさしく、周囲からスナイパーって雰囲気じゃないといわれている、(ちなみにそれを言われると必ず泣きそうになりみんなあたふたする)補足だが結構胸がある

「ハァ、そっちは一人でもできるからいいよな……、こっちなんかマイルズのバカが任務辞退して顔も見たことのない奴と任務やるんだぜ、もう泣けてくるよ」

ハァ、と再びため息をつく。

「大変ですね、そうだ、私が一緒に行きましょうか!、今から桜田司令に声をかけていきますね!!」

とミカは司令室に行こうとする。

「いや、いいって、任務終わって疲れてるだろうし、それに何より今回の任務はどちらかと言えばスプリッター向けの任務だ、所属が違うから危ないよ」

と啓介はミカを止める

「そうですか……、分りました、けど気をつけてくださいね」

と再びニコっと微笑んだ。

「ありがとう、ミカに彼氏ができたらそいつ幸せもんだな」

「ふぇ!!か、か、彼氏ですか!?」

ガチャンとドラグノフを床に落とし真っ赤になった頬を両手で抱えた。

「か、彼氏、啓介君と一緒にご飯を食べたり、い、い、一緒に手をつないだり、映画見たり……」

「お、おいミカ??」

「そ、そ、それから啓介君があんなこと言ってくれたり……ふ、ふふふ」

「じゃ、じゃぁ俺、そろそろ行くな?」

「さ、さ、最後は夜景を背後に、き、き、き、キ!!……え、エヘヘ、エヘヘヘヘヘ」

真っ赤にして頭から湯気を出して変な笑い声を出しているミカを気にしながら啓介はその場を立ち去った。


1階にある入口から外に出て。

「ハァ、行きますか」

と今日で何度目かも忘れたため息をまたつきながら、任務の開始場所である港に向かった。

廃ビルの多い町の中ふと啓介は空を見上げた。

先ほどまで晴れていた天気が、どんどん曇っていった。


あれ?プロローグまでいくはずだったのに・・・

次回はいけるよう頑張ります

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