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明日へと続く物語  作者: カノン
第四章 忍び寄る魔の手
18/23

第3話 異変

初めに

事故により投稿した小説を消去してしまった為、覚えている範囲で第3話【異変】を書きなおしました!

物語が進む上での変化はあまりありませんが、作者の暴走でライタとテッドの会話が前回よりもだいぶ長くなっています(>_<)

作者の勝手でこのような事態になったことを深くお詫び申しあげます!!

「さてと、頭もいい具合に冷えてきたとしたしそろそろ戻るか・・・」



ライタがそう言って、岩から腰を上げた時には日が暮れかけていて「もうこんな時間か」と呟くと、岩から重い腰をあげた



「ジークに関してはあまり考えなくてもいいか、この街を出たら【関わりがなくなるんだ】あまり深く考えるのはよそう」



ライタはぼそりと呟いて、ホテルに戻ろうとした時だった




「!?」



後ろから何やら殺気のもののような気配を感じバッと振り返ると



「確か、ライタさん・・・でしたっけ?こんばんは」



「ジ・・・ジーク!」



両手に果物を持ったジークが満面の笑みを浮かべ、今まさしくそこに立っていた・・・







第3話 【異変】






「はあ、はあ・・・」


「こら、あなた達!?病院内で走られては他の患者に迷惑ですよ!?」



病院関係者の注意の声すら全く耳に入っていない様子でメアリーは病院内を走りまわりながら

隣にいたテッドに話かけた



「テッド・・・どうしよう!?ライタが刺されたって・・・」


「落ち着け、ジークからの連絡じゃ死んではいないって言ってただろ!?このまま走りまわるのも時間の無駄だ!誰かに聞いた方がいいんじゃないか?」



テッドとメアリーは息を整え、近くにいた治療師に聞くと、ライタは【診察室】にいるらしい



「よし、診察室だな!行くぞメアリー!!」


「ええ!ありがとうございました!!」



そう言って走り去っていく2人を見て、治療師は「廊下は走らないで下さい!」と注意をした後・・・「あれ、そういえばあの子・・・どこかで見たような気が」と首を傾けた









----------------------








「ライタ!?」



メアリーとテッドがライタの元へたどりついた時にはすでに診察は終了し、個室に運ばれていた



「ジークさん、一体何があったのですか!?ライタは助かるの!?」


「落ち着け、メアリー!」



ベッドへ横たわるライタを見て慌てて駆け寄ろうとするメアリーをテッドはなだめると、下を向いて黙りこんでいるジークに向かって言った



「なあ、ジーク!お前も顔真っ青だぞ・・・大丈夫か?」



「テッドさん・・・」



ジークは真っ青な顔をしながらテッドの方を見ると「すみません・・・私のせいで・・・こんな」とうわごとのようにぶつぶつと呟き出した



「一体何があったんだ、話してくれ」



テッドはジークの肩に手を置いた瞬間、彼の肩が怯えたようにびくりと震えると、まるで錯乱したように叫び出した



「すみません!ライタさんがこんなことになったのは全て私のせいなんです!?ライタさんが刺されたのも、こうなってしまったのもみんな私が・・・」



「お、おい!ジーク・・・落ち着け!?」


「ねえ、ジークさんどうしちゃったの!?」



突然錯乱するジークにテッドとメアリーはギョッとすると、なんとか彼をなだめようと声をかけるが、全く彼の耳には届いておらず、テッドは「くそ、一体どうなってるんだ」と呟く




「あの時刺されるべきだったのは、私だったんです!それなのにライタさんが私を庇ってくださってこんなことに・・・」







「・・がう・・・だろ・・・別に、お前のせいじゃ・・・ねーよ」



「「「!?」」」



ジークの声を遮りベッドの方からかすかに声が聞こえ3人はいっせいにその方向を見ると、今にもベッドから起き上がろうとしているライタの姿があり、メアリーは目に涙を溜めて叫んだ




「ライタ!意識が戻ったのね!?」



メアリーは、ライタの所へかけよりそのまま抱きつき「よかった・・・ライタが刺されたってきいたから、私・・・」と言うと、ライタは少し照れたように「ああ、心配かけて悪かった・・・」と呟いた




「お?」



ライタの顔が少し赤くなっているのに気付いたテッドはにやりと笑い「俺達はお邪魔だったかな?」と軽口をたたくと、それを聞いたライタは顔に青筋を立て「うるせえッ!」とテッドを睨みつける



「おお、怖い怖い!でもこんだけ力強く怒鳴れるなら、安心だな・・・全く心配かけやがって!つか、お前ここへきてから災難つづきじゃねーか!!」



「悪いな、あんたにも心配かけて・・・っておい!頭をなでるな!?」



ライタが無事でほっとしたのか、いつものようにテッドに憎まれ口を叩くライタにメアリーはほっとして「でも本当によかった・・・これならすぐに退院できそうね」と呟くと、それを聞いたジークの顔が一瞬曇った




「あの、メアリーさん・・・そのことに関してなんですけど、実は・・・」




「「?」」




ジークの言葉にテッドとメアリーが首を傾げた瞬間ライタはぎょっとした表情をすると







「おい、ジーク!余計な事をいうな!?」と突然怒鳴り出した







「「「!?」」」








ライタのどなり声でさっきまでにぎやかだった病室は静まりかえると、その沈黙に耐えられくなったメアリーは「余計なこと?」とライタにたずねると、彼は気まずそうにメアリーから目を逸らす






「おい、何だよそれ・・・それは俺たちに聞かれちゃまずいことなのかよ・・・」





テッドの問いかけに対しライタは何も言わず黙ると、ジークはおろおろしたように言った





「あの・・・ライタさん、本当に言わなくていいのですか?確かにこの件は・・・・・」



「うるせえ!余計な事をいうなって言っただろ!?」




「ッ!?」



ライタのどなり声にジークはびくりと肩を震わせると、それを見たメアリーは「ちょっと、ライタ!一体何に対してそんなに怒ってるのよ!?」と叫んだ




「別に怒ってねーよ・・・」



「な・・・!?」



そう言って目を逸らすくライタを見て、メアリーは「でもさっきいきなりジークさんを怒鳴りつけたじゃない!それにさっきから何か様子がおかしいわよ!一体どうしちゃったの!?」と問いかけると



彼はめんどくさそうにため息をついて一言こう言った・・・




「別に何でもない話だ、あんた達には関係ない」




「!?」




その言葉にメアリーは少なからずショックを受け、その場に立ちすくんでいると・・・




「ふざけんな・・・」と地の這うような声が部屋に響いた




「「!?」」



その声がテッドだと2人が認識した瞬間、ライタだけでなくその場にいたメアリーも背中が凍りつくような感覚に陥り思わず身震いをする





「お前、メアリーがどんだけ心配してたのかわかってそう言ってるのか・・・?何を必死になって隠しているのかは知らねーが、言っていいことと悪いことがあんだろ」






「・・・・・ッ!?」







その冷たさを含むテッドの声には、いつものふざけた彼の面影はなくライタは「ごくり」と唾を飲み込むと、彼はそんなライタを見下ろしながら言った




「それに【何でもない話】だあ?はッ、笑わせてくれるぜ・・・別に何でもねー話なら俺たちに聞かれても差障りのない話なんじゃねーのか・・・」





「・・・・・・・ぐ」





テッドの言葉を聞きライタは下を向いてはぐっと唇を噛み締めると、その様子をしばらく冷静に観察していたテッドはライタの手が震えていることに気が付き「なるほどな」と呟く







「なあ、メアリー、今から席を外・・・いや、先に部屋に帰っててくれねーか?俺、少しこいつと話をしたい」



「・・・・・え?」



突然のテッドの言葉にメアリーはぽかんとするが、すぐに我に帰り「それなら私も残るわ」と言うとテッドは


「大丈夫だ!別にライタをいじめたりするわけじゃねーよ!ただ2人で話をしたいだけなんだ」


言った後、メアリーとの距離を詰めてきた


「な、何よ?」


近くなる距離に戸惑ったメアリーに対し、テッドは真剣な表情で一回り身長の低いメアリーを見下ろすと


「追手がこないか心配か?」


と小声で言った


「そ、そうよ!私たち逃亡中じゃない、もし帝国の人達に見つかったらどうするのよ!?」


ジークには聞こえないように、悪態をつく少女肩にテッドは手を置くと、メアリーはびくりと身を強張らせた


「じっとしてろ」


至近距離から見下ろされ、メアリーが緊張で息を飲んだ瞬間、テッドは苦笑しながらメアリーの肩から手をはなした


「これでよし!ちょいとつけさせてもらった、これで不審な人物が近づいてきてもすぐに駆けつけてやるぜ」


「??」


一体テッドが自分に何をつけたのかわからずに、首を横に向けると、肩にドクロの形をしたブローチが不気味に付着していた


「うわ、趣味悪・・・」


禍々しい光沢を放つ黒いドクロを見てメアリーはぼそりと呟くが、全くそんなメアリーの心境に気づかないテッドは得意気に言った


「これも俺の能力のひとつだ、持ち物に魔力を送り込むことで片目の視神経を道具に繋ぐことができるんだよ」


「へ、へぇ・・・」


そう言って片目を閉じるテッドを見て、メアリーは疑わしげに返事をすると、彼はムッとした表情で睨み付けてきた


「なんだ?もしかして俺の能力を信用してねーのか?それなら試しにこのドクロをお前の服の中に入れ・・・ぎゃッ!!?」


「入れないわよ!馬鹿ッ!!」


喋り終わる前に、メアリーはテッドの腹部にパンチを入れると「わかったわよ」と不服そうな顔で頷いた


「そういうことなら先に部屋に戻っているわ、か鍵を寄越して」と言うと、今だ隣で顔を青くするジークに「それじゃあ、先に戻りましょう」と促した


「それじゃあライタ、また明日もお見舞いに行くから!今日はゆっくりやすんでね」



「ああ、サンキュー・・・そしてさっきは悪かった・・・」



下を向いたままそう呟くライタを見てメアリーは、少しさびしそうな顔をして病室から出ていくとどうじに、ジークも部屋から出ていく前にお辞儀をして




「ライタさん・・・さっきは本当にすみませんでした!私も明日お見舞いに来ます!!」




と言うと、メアリーの後を追うようにして部屋から出て言った・・・












------------------------------






「・・・・・」



「行ったな・・・」



テッドは完全にメアリーとジークの気配が消えたのを確認してそう呟くと、ライタは「いいのかよ、ジークにメアリーを任せても」と呟く



「ああ、確かにあいつはメアリーに気はある感じはするが、別に妙な真似はしないだろ・・・それより」



テッドはメアリーの心配をするライタの頭をぽんと叩くと「さっきは頑張ったな・・・」と穏やかな声で言った




「何のことだ・・・?」




そう言ってそっぽを向くライタを見てテッドは「俺たちに心配をさせたくなくてあんな事をいったんだろ?」と言って苦笑すると「本当にお前素直じゃねーな」と呟いた





「うるせえ!別にそんなんじゃねーよ!?」




ライタはテッドの手を振り払い「キッ」と睨みつけると「お前も早く晩飯を食いに戻れ、俺のことはほっといてくれよ!!」と怒鳴る




それに対し、テッドはふっと困ったように苦笑すると「ほっとけか・・・」と呟く




「まあ、俺にしちゃあお前とは数日間との付き合いで、お前がどんな生活をしてきて何を考えて生きてきたなんて知ったこっちゃねーけどよ・・・この数日間【ライタ】という人間と旅してわかったことがある・・・」



「何がいいたい・・・」



ライタは話の先が見えず不可解な顔をすると、テッドは一瞬さびしそうな表情をするとライタに背を向けて言った




「お前、図星をつかれるとムキになるだろ・・・?」


「!?」



テッドの言葉にライタは目を見開き「そんなこと・・・」と言うと、テッドは再びライタの方を見て言った



「お前、おそらく根が素直なんだな・・・メアリーからの話しでは軍人に囲まれた時、フウヤを出し抜いたらしいが本当は嘘をつくのも苦手だろ」



「・・・黙れ!」



ライタは何もかも見透かしているようなテッドの透き通った緑色の瞳があうと、ぎりっと唇を噛み締めて噛みつくような瞳で睨みつつも消え入りそうな声で呟く




「あんたに俺の何がわかる・・・」



ライタに睨まれても、テッドは顔色ひとつ変えず「やっと俺の顔を見たな・・・」と呟くと、その態度が勘に触ったライタはぐいっとテッドの胸倉を掴んで叫ぶと、今までの気持ちが爆発したように叫んだ



「ふざけるな!さっきから黙ってきいてりゃ好き勝手俺の事わかった口ききやがって!?」



「・・・・・」



そう言って叫ぶライタをテッドは冷静に見つめると、ライタは更に悔しそうな顔をして怒鳴り続けた




「さっきから見透かした目で俺を見やがって!いいたいことがあるならはっきり言えよ!?さっきも言ったがあんたに俺の何がわかる!?人の気持ちも知らねー癖にわかったような口を聞くな!!」



「ライタ・・・お前」



テッドはライタの瞳を見ると、今にも泣きそうでさびしそうな少年の顔があり、複雑な気持ちになる






(そうやって、お前はひとりで何でも抱え込んで・・・そのたびにそんな顔をして生きてきたのか・・・)






『もの心がついた頃には両親はいかなった、だからそんなことわかりっこねーよ』






テッドは以前、ライタの家族の中で能力者がいるかどうかたずねた時に返ってきた言葉がふと耳によぎり、ぎゅっと拳を握りしめると「数日間のつきあいだ、お前のことなんざ何もわかっちゃいねーよ」と呟く




「・・・・・ッ!」




再びテッドが口を開き(今度は何をいうつもりだ!?)とライタは構えると、思いもよらない言葉が返ってきて彼はぽかんとする





「だから、ちゃんとお前の事が知りたい!そうやって泣きそうな顔をしてまで、俺だけでなく幼馴染のメアリーに嘘をつく理由も、お前が今何を抱え込んでいるのかも・・・」



「・・・・・はッ?」



テッドの言葉を聞き、ライタはしばらく口をあけてぼーぜんとしていたが



「・・・・・く」




突然ライタは小さく声をあげるとわなわなと肩を震わせると、テッドは優しい表情でライタを見ながら「ぽん」と頭に手を置いた




「見た所何者かに刺された痕跡もねーし、どこか怪我をしているようには見えねぇ!だが、ジークの尋常じゃない慌てっぷりを見てるとただごとじゃねーことがお前に起こっているのは確かだ!!頼む、何があったのか教えてくれ!お前の力になりたいんだ!!」」




「テッド・・・お前・・・」



ライタはぐっと顔に手を当てると、唇をぎゅっと噛み締める



「頼む、ライタッ!!」















「ぶッ・・・・・」




「ぶ?」



突然ライタが息を吹き出し、テッドは首を傾けると、ライタは何かを堪えるように「やべー、テッド悪い・・・俺ちょっと我慢できねーかも・・・」と言う




(何をだ?)


そう言ってテッドがライタに問おうとした瞬間だった













「ぶわっはっはっはっはっはっはっは!!」



突然ライタが大声で笑い出し今度はテッドがぽかんとすると、ライタはお腹をおさえ「ひーひー」いいながら笑った



「突然何をいいだすかと思えば、【お前の事が知りたい】?何くせーこと真顔でいってるんだ!?あまりにもお前が真剣にいうから、堪えるのについ必死になっちまったぜ・・・あー、お腹痛い!」





ライタの言葉を聞き、テッドは「な・・・!」と言って顔を赤くすると「こんのガキ・・・俺の言葉に感動して肩を震わしてたわけじゃなく、笑いを堪えてやがったのか・・・」と呟く




「悪ぃ!・・・でも、お前があまりにくせーから・・・ぶふーーーーーーッ」



「ええい、笑うな!貴様、せっかく俺から歩み寄ろうと勇気を出したのに!そのいいぐさは何だ!!」



「うわっ、離せッ!頭をぐちゃぐちゃにすんなよッ!」







テッドは(このガキ、やっぱむかつく)と思い、ライタの頭をぼさぼさにしてやろうと首に手を回した瞬間だった










ぽた・・・ぽた




「!?」




突然腕に温かい水のようなものが落ちてきたと思いテッドはぎょっとすると「あのーライタ君?」と声をかける



「ひょっとして、泣いてる?」




ライタは慌てて、ごしごしと目元を擦ると「ば、馬鹿言うな!?笑いすぎて涙がでただけだ!!」と叫ぶとテッドの腕を振り払う



「あー、なるほどね・・・確かに笑ったら涙がでてくるよな」



(そういうことにしといてやるか)とテッドは苦笑をすると、ライタは少し赤くなった目を擦りながらテッドに言った





「そういやさっき、あんたは俺の力になりたいっていってくれたよな・・・ありがとよ、その気持ちだけで十分だ」




「!?」



ライタはふっと自嘲したように笑うと「【黒毒蜂デスキラー】って知ってるか?」とテッドに質問をする



「ああ、知ってる・・・確かスズメバチと猛毒を持った蜘蛛を合成して造られた【キメラ】で、刺された当初に違和感は感じないものの、時間がたつたびにどんどんと命が削られ・・・・・!?刺される・・・まさか・・・」




「ああ、刺されるとはそっちの意味だ」




ライタはTシャツをめくり、背中を見せると、見事その生物にさされた【刻印】のようなものがあり「まるで呪いのようだろ?」と苦笑した




「実は診察の時1度目が覚めて、医者の話をきいたんだ・・・そしたら1年・・・いや、半年持たないらしい」



「ッ!?」



あまりにも衝撃的な話にテッドは目を見開くと、ライタはTシャツを直しながら呟いた



「まあ、俺が刺された後、その生き物は捕縛されたみてーだからもう心配はないらしいけどよ」





テッドは黙ってライタの話を聞き、ぐっと拳を握りしめると「そうか・・・」と短く返事をする






「だが、刺されたらもう最後・・・後は死を待つしかないそうだ」






ライタはぎゅっと拳を握りしめ、唇を噛み締めると消え入りそうな声で





「俺・・・まだ死にたくねぇよ」





と呟くと、諦めの混ざった声でそう言い放った






「ライタ・・・・・」






静かに言ったライタの声が、テッドには悲痛な叫び声に聞こえぎりっと血が滲むまで拳を握りしめると「畜生ッ!!」と叫んだ
















------------------------------




【その頃】



「ジークさん」


メアリーはロビーで後片付けをしているジークを呼び出すと、きょろきょろと人がいないのを確認してから言った



「テッドがまだ帰っていないの・・・」


「おかしいですね・・・もう病院の面会時間は終わっているはずです」



そう言って首をひねるジークを見てメアリーは「嫌な予感がする・・・」と呟くと、ジークの両手を掴んで叫んだ




「お願いします!ライタに何があったのか教えて下さい!それまで私、この手を離しませんから!!」










ウンディーネ・・・別名【水の都】とよばれるこの街で


それぞれの思いが交錯する中、嵐の前の静けさとでもいうように


海の水だけは穏やかに流れていた・・・・








こんにちは、カノンです!

第1章で漢字間違いを発見し、訂正させてもらいました!

なるべく注意をして読み返しをしておりますが、読んでいるうちに、漢字間違えやおかしな点がございましたら、お手数かも知れませんが知らせて頂けると助かります(>_<)

また、シビアな感想も是非お待ちしております!!

最後になりましたが、後書きまで読んでくださりありがとうございました!

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