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短編集(詩やSSなど含む)

うつろい

作者: 藤谷 K介(武 頼庵)
掲載日:2026/09/29


 暑さが身に染みていた朝の匂い

 懐かしささえ感じる蝉しぐれ

 気づかぬように訪れる移り変わりに

 車窓を開けてその冷たさを感じてます


 玄関先の鉢植えに流れる寒さの名残

 出かけるときは厚手のブーツになり

 ふと立ち止まって見た景色

 色鉛筆で描いたみたいで


 そんな風景画の中歩いてます

 そういう暮らしの中感じてます


 ただ暑いだけだった15時は

 日を追うごとに夕暮れが迫る

 汗をかいていたシャツは

 今では一枚羽織ってます


 何かが足りないみたいだ

 置き去りにされた夏の虹は


 静かに変わりゆく景色の

 橋渡しをしているようだ


 長いようで短い日々

 風の冷たさにそう感じている

 信号機で青を待つ僕は

 少しだけ震える


 めぐる季節の中

 今日も歩いていく

 もうすぐ景色が変わる

 街路樹の下を


 

 

 

 

お読み頂いた皆さまに感謝を!!



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― 新着の感想 ―
 今年は「秋」があるなぁって、みな口々に。  季節感が蘇る晩夏から初秋ですね。
季節の移ろう晩夏から早秋、暑さはいつの間にか肌寒さに、蝉の声は既になく遠くで鈴虫が鳴いている。 そんな中で街路樹も鮮やかに色づき始めてるんだな。
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