あざといヒロインのルーツ、もしくはその野望~なぜヒロインは逆ハーを目指すのか~
ヒロインがなぜ攻略対象を全員集めようとするのかがずっと謎でしたが、ついに真相が判明しました(笑)。
何か昔の魔法少女のアニメが放映されているというのでちょっと見てみたんですが、さすがに今の私には無理でした。
○るっとりりい、でしたっけ。
ていうかあれ、少女というよりは幼女向けですよね?
アニメの魔法少女というと大昔から「大きなお友達」に大人気で変身したり成長したりマスコット飼ったりしていたと思うんですが、いつの間にか殺し合いするようになってしまって。
しかも集団戦だったり当局に所属して警官とか軍人化したり、最後は魔女になったりして、もう「魔法少女」という概念が脱構築されてしまっているような。
でもひとつだけ変わらない所があって、魔法少女って主人公というかヒロインなのは間違いない。
悪役令嬢なんかよりずっと古くからある概念なわけです。
そういう情報が色々入って来たので、カラオケ行った時にふと思いついて大昔のアニメをリクエストしてみました。
まだ魔法少女じゃなくて「魔女っ子」と呼ばれていた頃の物です。
調べて見たら魔女っ子/魔法少女シリーズって1966年から断続的ながら15年間も続いていたらしくて。
「魔法使い○リー」とか「魔法の○コちゃん」とか色々あるんですが、その中でも印象に残っているのが
「○女っ子メグちゃん」
です。
テレビで昔観た覚えがあるのですが、多分再放送でしょう。
カラオケで歌えるかどうか心配だったけどちゃんと歌えました(笑)。
でも歌詞が凄かった。
「○どもだなんておもったら おおまちがいよおんなのこ」
女って怖い。
「○たつのむねのふくらみは なんでもできるしょうこなの」って、ホントに女児向けのアニメなの?
「○んじゅのなみだをうかべたら 男の子なんていちころよ」って。
「○女っ子メグは ○女っ子メグは あなたのこころにしのびこむ」
どうみても男の子相手だよね?
魅了?
通信カラオケだったけどバックはアニメのオープニング映像でした。
何か女の武器使いまくりなんですが!
それに設定ではメグちゃんは魔法の国かどこかの女王候補として人間の国に修行に来ていることになっているんだけど、何の修行やら。
歌詞からすると男のたぶらかし方法とか、ひょっとしたら逆ハーレム構築の練習?
いや女王なら有り得るか(笑)。
ロシアの皇帝エカテリーナ2世には色男の愛人がたくさんいたというし、ひょっとしたら。
どんな修行なのかはよく判りませんが、日本に来ている魔女っ子はメグちゃんだけじゃなくてライバルキャラもいるし(悪役令嬢的なビジュアル)、悪の女王とか工作員みたいなのも出るし、キューティーハニーが半端に混じっているような。
魔法少女物の認識を塗り替えられてしまいました。
しかもメグちゃん、オープニングアニメーションではライバルキャラと空中でマクロス並の機動を繰り広げながらビーム撃ち合ったりして。
昔の女児向けアニメってあんなにぶっとんでいたとは。
機動兵器化は別にして、メグちゃんにもの凄い既視感があったので考えてみたらアレでした。
そう、なろうの悪役令嬢物に出てくるヒロイン!
メグちゃんは赤毛なのでピンク髪ではないのですが、性格はまさにヒロインだったりして。
断罪ヒロインのルーツはここにあったのか。
ライバルキャラは悪役令嬢に置き換わったようですが、設定的には有能なライバルに対してドジッ子にヒロインという構図はそのままのようです。
そして判ってしまいました。
異世界悪役令嬢物のヒロインが逆ハーを目指す理由。
「そんなの出来るわけ無いじゃん」とか「王子攻略したのに取り巻きまでモノにしてどうする」とか馬鹿にされていて、これはヒロインの浅はかさを証明する証拠みたいになっているんですが。
ヒロインの最終目標が王子妃とか王妃とかじゃなかったとしたら?
前述のロシア皇帝エカテリーナ2世は大帝と呼ばれる程の偉大な女帝ですが、実は生粋のロシア人ではありません。
出身地は現在のドイツで神聖ローマ帝国領の貴族の娘として生まれ、14歳でロシア帝国皇太子妃候補になります。
本来はそんな皇族の妃になれるほどの身分じゃなかったんだけど、色々あって。
最終的には皇太子と結婚して皇太子妃になるんですが、皇帝(女帝)が崩御して皇太子が即位すると皇后の身でクーデターを起こして自分が女帝になってしまうんですよ。
なぜそんなことが出来たのかというと、元はドイツ人なのに熱心にロシアに溶け込んで宮廷貴族を味方に付けていたから。
というよりは皇太子/皇帝がドイツかぶれでロシアの宮廷に愛想を尽かされていて、むしろ周りに持ち上げられて即位したとか?
こうしてロシア人でもない貴族の娘はロシア帝国の女帝になりおおせたのでした……ってラノベかよ!
このような実例があると、異世界悪役令嬢物のヒロインの行動に理由が出てきます。
そう、ヒロインの野望は最終的には国王を排除して女王になることで、だから王子の取り巻きを全部攻略する必要があったわけです。
国王の側近を味方に付ければクーデターなんか簡単です。
なので無理にでも逆ハーする必要があった。
そこを突かれて悪役令嬢にざまぁされてしまうのは、ラノベのヒロインではエカテリーナほどの力量が無かったからでしょうね。
王子妃教育に熱心でないのも当然。
自分が女王になってしまえばそんなもんは無意味だから。
ま、エカテリーナは頭が良くて勉強熱心で、ロシア宮廷で受け入れられるどころか尊敬されていたらしいから、並の力量ではなかったかと。
いかに転生者だろうが普通のヒロインに出来ることじゃないよなあ。
……ひょっとしたら乙女ゲームって逆ハーレムエンディングの後に隠しスートリーがあって、ヒロインがクーデター起こして王国を乗っ取るというのが真のエンディングだったりして(笑)。
東映魔女っ子シリーズは魔法少女(やそれに類する話)のあらゆるパターンを実験的に網羅していて、トライアルアンドエラーで何とかしてウケようと色々やったようです。
そのルーツはアメリカのドラマ「奥様は魔女」で、東映が前記が日本でもヒットしたのをみて魔法使いを扱ったアニメを企画したことから始まったとか。
初回は1966年と言うから凄い歴史があるシリーズ? なんですよね。




