田辺登は考えていた
今日も昨日と同じように大学へ行き、誰とも話すことなく、また家に帰る。
いや・・・話はしたか?コンビニで「レシート貰います」と・・・
僕の人生はどこまで続くのだろうか?
明日もまた今日と同じだろう。こうやってただゾンビ映画を見るだけ・・・
駅のホームで電車を待ちながら視界に入る人達を見て思う。この人たちはよく生きていられるなと・・・
いや・・・そんなことはないのだろう。僕がおかしいだけで、これが普通なのだろう。
空はいつまでも青く、暗く、紅く・・・同じことの繰り返しだ。
これに耐えられることは普通なのか?僕はそうは思わない。
今日もまた橋本さんと目があった。どうせ気持ち悪いと思われているに違いない。
見たくないなら見なければいいじゃないか?目をつぶれよ・・・
何故、わざわざ気持ち悪いと分かっているものを見ようとするんだ。
何故、僕に話かける必要がある?辟易する・・・すべてに・・・
このどうでもいいすべてに・・・
何故、ゾンビに惹かれるのだろうか?
ゾンビ。それ自体に惹かれるのか?それともそれ以外の・・・
ただ何よりもマシどころか、楽しいと思える。安らいでいると実感できる。
それがゾンビ。
いつかゾンビが目の前に現れないだろうか?
目の前で誰かが何かを食い荒らしている。
そんな光景が頭を過る・・・
それこそがファンタジーだと、そう思えるから・・・




