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仲間の裏切り
霧がさらに濃くなる中、4人の魔導士たちは魔石を巡り激しい言い争いを始めていた。バルーがルーに向かって不敵な笑みを浮かべると、ジュジュは挑発するように手をひらりと掲げた。「こんなところで何をしている?仲良く力を分け合おうというのか?」エクがそれに反発し、「お前たちのような奴らに、魔石は渡せない」と言い放つ。
バルーは目を細め、ルーとエクの意志の強さを試すかのように、わざとらしく彼らの足元に向けて魔法の火花を散らせた。小さな炎が地面で弾け、薄紫の光がさらに濃く染まる中で、緊張感が一層高まった。ルーが一歩踏み出し、「これはお遊びじゃない、魔石を持ってこの場を立ち去りなさい」と鋭い言葉を投げかけると、バルーは冷笑しながらも、すでに自らの手に魔石を掴むイメージを頭に描いていた。