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男は石を掲げ、その輝きが一層強くなった

光が黒市の闇を裂き、周囲の冒険者たちの顔が一瞬照らし出された。誰もがその冷たい輝きに目を奪われ、息を潜めて二人の対峙を見守っている。もはや、彼らもまた、自らの命を犠牲にする覚悟を決めているのだろう。


ダリオは深く息を吸い込み、静かに目を閉じた。彼の内側に宿る怒りと執着が、今、ひとつの鋭い刃となって形作られた。そして、彼が再び目を開けた瞬間、男に向けて静かに歩みを進めた。その足音は冷たく硬い地面に響き、闇を切り裂くような決意が込められている。


次の瞬間、男が動き出した。その動きは素早く、まるで闇に溶け込む影そのものだった。彼は「ブラックオニキス」を掴んだまま、ダリオに向かって鋭く突き出した。ダリオは瞬時に身を翻し、その一撃をかわしながら、相手の隙を狙って反撃に出た。


二人の間で繰り広げられる攻防は、まるで舞踏のように滑らかでありながら、死の香りが漂っていた。ダリオの一撃が男の肩をかすめ、その瞬間、男の表情に一瞬だけ苦痛が走る。しかし彼はすぐにその表情を引き締め、再びダリオに攻撃を繰り出した。

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