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夜の帳がさらに深く垂れ込め、黒市の空気は凍えるような冷たさを帯びていた

その暗闇の中、冒険者たちはまるで野獣のように獲物を求め、闇に潜む「ブラックオニキス」の輝きに心を囚われていた。静寂に包まれたその場には、まるで時が止まったかのような緊張感が漂い、一歩間違えば命を落としかねない緊迫した空気が支配していた。


ダリオは遠くから取引の場を見据え、その隙を狙っていた。背筋を凍らせるような寒気が彼の全身を覆うが、それでもその瞳は闇の中で鋭く光り、隙を見逃すまいとじっと凝視している。彼の耳に響くのは、かすかな風の音と、獲物を狙う者たちの荒い息遣いだけだった。彼は今ここにいるすべての者が敵であり、己の望みを叶えるためには誰一人信用できないと知っていた。


突然、黒市の中心に再び動きが生まれた。「コブラの一派」の男が、冒険者たちを嘲笑するかのように「ブラックオニキス」を掲げ、その冷笑を浮かべた顔には、自信と冷酷さが溢れていた。


「欲しいか?」彼の声が響き、冒険者たちの目は一層鋭さを増した。「だが、そう簡単に渡すわけにはいかない。これを手にする覚悟がある者だけが挑んで来い」


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