196/391
クリスタルクォーツ
ある日、零が手に入れたクリスタルクォーツは、「持つ者を透明にする」という伝説の石だった。彼は試しにクリスタルを握りしめてみると、瞬く間に体が消え始めた。「おお、本当に透明になる!」と興奮した零は、そのまま街中を歩き回った。
しかし、途中でクリスタルを握る力が緩み、透明化が中途半端に解除され、体の一部だけが見える状態に。「これじゃ逆に目立つだろ!」と慌てた零は、急いでクリスタルを握り直そうとしたが、石が手から滑り落ち、完全に元に戻ってしまった。
「透明になるって難しいな…」と零が嘆く中、麻美と守田は「せめて全身見えなくなってから歩けよ」と。