表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

193/391

価値


異世界の市場を訪れた零たちは、そこが普通の市場とは異なることに気づいた。市場には物々交換の文化があり、金銭ではなく何か価値あるものと引き換えに物を手に入れる仕組みだった。だが、その価値基準が非常に曖昧で、何が高価とされ、何が安価かは全く見当がつかなかった。


「ここでは一体、何を渡せば何を得られるんだ?」零は困惑しながら、出店の一つを見つめた。


すると、一人の店主がにこやかに微笑み、「その指輪を私にくれたら、この魔法のポーションをあげるよ」と言った。


零は驚き、「いや、この指輪は大したものじゃない。ただの装飾品だぞ?」と返すが、店主は笑みを浮かべたまま、「いやいや、その指輪にはあなたの思い出が宿っている。それが価値なのさ。」と答えた。


麻美は不思議そうに、店先に並んだ美しい花を指さし、「この花はどうかしら?」と尋ねると、店主は「その花はあげるよ。あなたの笑顔はそれだけの価値があるからね。」と、さらに意味深な言葉を口にした。


「…なんか、この市場、普通じゃないな。」守田が呆れたように笑いながら、「まあ、異世界だからこういうこともあるか。」と肩をすくめた。


結局、零たちは市場で様々な交換を楽しみながら、得たものの真の価値を学んだのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ