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エメラルド
ある日、零が洞窟で見つけたエメラルド。その石には不思議な力が宿っており、持ち主の心を映し出すという。手に取った瞬間、エメラルドは零に語りかけた。「君の心の中には、何が見える?」
零は驚きつつも、「強くなりたい」という願いを口にした。するとエメラルドは光り輝き、零の心に秘められた願望や恐怖、そして今まで避けてきた過去の記憶を次々と映し出した。
「これが君の本当の姿だ。強くなるには、自分自身と向き合わなければならない。」
エメラルドの言葉に戸惑いながらも、零は少しずつ自分の弱さと向き合うようになった。
その後、零はエメラルドを握りしめ、自分自身を見つめ直しながら、戦いに挑む「強さとは、外見の力ではなく、心の強さだ」その言葉が、彼の中で大きな意味を持つようになった。