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オパール
零が手に入れたオパールには、持ち主の感情を映し出すという特別な力があった。石の色は、持ち主の心の状態によって変わる。零が手に取ると、そのオパールは鮮やかな緑色に輝き出した。「なんで緑なんだ?」と不思議がる零に、麻美は「あなたが穏やかな気持ちだからよ」と微笑む。
だが、冒険の最中、零が危機に直面すると、オパールは赤く変わり始めた。「感情が直接石に出るのか…」と驚きつつも、零は次第にオパールとの絆を深めていく。
戦いの中で恐怖を感じるとオパールは青に、喜びを感じると黄色に輝いた。「この石、感情が分かりやすくて面白いな」と零は感心する一方で、時には感情が露わになることを恥ずかしがることもあった。
だが、オパールは常に零の心を映し出し、彼が自分の内面に気づく手助けをしてくれる。最終的に零は「自分の感情を正直に見つめるのも悪くないな」と、この不思議な石を大切にするようになった。