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■132

村の広場での穏やかな時間が続く中、再び空気が変わり、静寂が訪れた。麻美、零、守田の三人は、周囲のざわめきが消え、何かが始まる気配を感じ取った。その瞬間、心の奥に響く女神の声が彼らを包み込む。


「待たせたわね、冒険者たち~。またしても重要な知らせがあるの。」


その声は、柔らかな響きがありながらも、どこか緊張感を孕んでいた。三人は互いに目を見合わせ、その瞬間から期待と不安が入り混じった感情に包まれた。


「これまでの探索で、四天王の最後の存在をまだ発見できないの。」女神は言葉を続けた。「しかし、ダークエルフが妖魔王に何らかの協力をしていることが分かったの。」


「ダークエルフ…!」零が呟く。彼の表情は驚きと疑念に変わり、過去の戦いを思い出していた。ダークエルフは、強力な魔法を操る者たちであり、彼らの存在は常に脅威だった。


「そう、彼らは暗躍している可能性が高いわ。もしこのまま放置すれば、さらなる危険が迫ることになるかもしれない。」女神の言葉は厳かであり、三人の心に緊迫感をもたらした。


「何をすればいいんだ?」守田が質問する。「具体的な指示があるのか?」


女神は少しの間沈黙を置き、次の言葉を選ぶようにした。「まずは、ダークエルフの動向を探る必要があるわ。彼らがどのように妖魔王と関わっているのか、その真意を探ってほしいの。」


麻美はその言葉に反応し、決意を新たにした。「それなら、私たちがダークエルフの足跡を追いかけるしかないですね。彼らの行動を見極めて、次の手を考えましょう。」


「そうだな、今は慎重に動くことが大事だ。」零が頷き、仲間たちに向けて目を向けた。「俺たちが力を合わせれば、どんな困難も乗り越えられるはずだ。」


女神はそのやり取りを聞いて、微笑むように言った。「あなたたちの絆は強いわ。信じているから、どうか気を付けて行動してね。」


その言葉に、三人は力強く頷いた。「頑張ります!」麻美が言うと、守田と零も力強い声で応じた。


「新たな冒険が待っている。みんなで力を合わせて、ダークエルフの真意を探ろう!」守田の声には、確固たる決意が宿っていた。


女神の声が消えると、三人は改めて意識を引き締め、次なる行動に向けて準備を始めた。彼らの心には、女神の期待と信頼を背負い、未知なる試練への準備が整っていく。仲間たちと共に立ち向かう覚悟を固めながら、彼らは新しい冒険の幕を開けようとしていた。


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