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■131

新しいオアシスの清らかな水音が、穏やかな風と共に耳に心地よく響く。青空の下、零、麻美、守田の三人は、緑豊かな草原の一角にある小さな広場でくつろいでいた。彼らの周りには、陽の光を浴びた花々が咲き誇り、色とりどりの蝶が優雅に舞っている。


「ここ、ほんとうに素晴らしい場所だな。」零は微笑みながら、目を細めて水面を眺める。その表情には、冒険の疲れが癒されていくのを感じていた。心が解放され、日常の喧騒から解き放たれた瞬間だった。


麻美も同様に、心が穏やかになっていくのを感じた。彼女は座ったまま、両手を広げて空を仰ぎ見る。「なんだか、ここにいるだけで癒されるわ。」彼女の声には、幸せが溢れていた。日々の緊張感がゆっくりと解け、彼女の心に温かな安心感が広がっていく。


守田はその様子を見て、ふっと笑みをこぼした。「こんな風にのんびりできるなんて、久しぶりだな。ずっと戦ってばかりだったから、こういう時間が貴重に思える。」彼は背を反らせて、青空に広がる雲を見つめながら、思い出に浸っていた。


「うん、やっぱり仲間と一緒にいると、こういう瞬間が特別に感じる。」零が言った。「俺たち、これからもずっと一緒にいような。」その言葉には、彼自身の決意と、仲間たちとの絆を再確認する思いが込められていた。


麻美はゆっくりと立ち上がり、周囲を見渡す。「このオアシスを守るためにも、私たちがしっかりしないとね。」彼女はユニコーンと結んだ友情を思い返し、自然との調和を大切にする決意を固めた。


「そうだな、これからどうやってこの場所を発展させていくか、一緒に考えよう。」守田が応じると、麻美と零も頷いた。彼らは新しいオアシスを守り、村と共に成長させる未来を描き始めた。


その時、オアシスの水面がキラキラと輝き、心地よい風が彼らの周囲を撫でていく。三人は自然と笑顔を交わし、日常の小さな幸せを実感しながら、未来に向けての新たな希望を見出していた。


「それにしても、ユニコーンの話をもっと聞きたいな。」麻美がふと口にする。彼女の目には、知識を深める期待が光っていた。


「うん、彼のことをもっと知ることで、この場所との絆も深まるだろうな。」零が言い、守田もそれに頷いた。


三人は、新たな冒険の始まりを感じながら、オアシスの美しさに包まれた穏やかな時間を楽しむ。

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