03 (萩原から見て)未来のニューヨーク1
ニューヨークに出ます。
あ、軍服で出たら流石に怪しまれるから服を貰ったよ。なんちゃら黒っていうところのメーカーらしいけど…めっちゃ着やすい!さすがは未来!65年以上先ともなると品質も違うねぇ。今度なんちゃら黒ってところに行ってみよう。
まぁそんなことはどうでもいいんだ。で、ニューヨークとかいう大都会に出るとなると地図が必要になってね。あるか?って明日香さんに聞いたら…「ああ、この"スマホ"ってやつに地図の機能もあるわよ。まぁこの機能は最近できたばっかりなんだけど…Appleっていうスマホを売ってるお店があるから、後で行って自分のを買ってみたら?」とか言ってくるんだよ!あんなうすっぺらい奴にあんな馬鹿でかい地図が入ってるわけねぇよ!え、電話?あれは機械を小型化すればできないこともないからまだ許容できるよ。それでも十分すごいんだけどね…てかリンゴのお店?なんじゃそりゃ?
っていうかなんでお二人ともついてくるんですか!え?護衛?いらないよぉ…まぁ買い方知らないし助けてもらおう。
ってことでリンゴのお店とかいう未知のお店に行きます…が。
「ここから30kmぐらい離れてるわよ。」
「どうやって歩けっちゅうねん!できないことないけどめっちゃ時間かかるわ!」
「いやいや、流石に歩かないわよ。車で行くわ。」
まぁ流石にそうだよな…そういえば2010年の車って見てないな…とか思ってるうちにベンさんの車があったよ。案の定見たことない形だね。っていうかなんか車の前の方の座席になんか色々ついてるけどなんだあれ?とりあえず扉開けよう…と思ったらベンさんが制止してきた。
「ちょっと待てやお前。鍵開けるから。あと躊躇なさすぎやろ。」
「あ、忘れてた。お願いします。」
ん?前の扉にしか鍵穴がないような気がするけど…
ピッピー
「ぎゃあああああああああああああああ。」
「「うるさあああい!」」
いや、今の音なんや!?びっくりするわ!
「あ、そういえばお前の時代にはまだこういう技術もなかったんやな。しゃあない説明するで。これ何かわかるか?」
なんじゃこれ?ボタンか?あとなんか鍵のマークがついてる…
「ボタン?」
「まぁ確かにそうなんやけどね。この鍵の開いてるマークのボタンを押すと車の鍵が開いて、閉まってるマークを押すと閉まるんだよ。」
あ~、無線を応用したら作れそうでもないな…
「とりあえず乗ろうぜ。」ってベンさんに催促されたのでとりあえず乗りました。
すげぇな、さすがは未来!座り心地が最強!まぁ、そんなことより前の座席の機械っぽいやつが何か知りたいんだよ!とりあえずベンさんに聞いてみるか。
「あぁ、これは…お前の時代はまだないか。テレビってやつがうつったり、さっき明日香が言ってた地図の機能が入ってるんだよ。」
「テレビ?なんですかそれ?」
すると今度は明日香さんが答えた。
「強いて言えばラジオの映像付きみたいなものよ。」
へー、そんなものまでできてるんだな。未来って。そんあこんなしてる内に準備ができたらしい。
「シートベルト閉めたか?」
ベルト…あ、これか。えっと…え、この穴に入れるん?そんなのでいいの?まぁいいや。
「閉めました。」
「閉めたわよ。」
「じゃあ、最初はAppleのお店でいいな?よしじゃあ出発!」
こうして萩原の初めてのニューヨークでの旅が始まったのであった。